ヨウ素(I)の効果効能の解説

ヨウ素(I)


ヨウ素(元素記号I、原子番号53) とは
・1811年に海藻の研究を行っていたフランスのベルナール・クールトアによって発見された元素で、日本語名のヨウ素はドイツ語の「Jod(ヨード)」の音訳。英語名のiodineはギリシャ語の「ioeides(紫色)」に由来する。

・ヨウ素は体内に約15mg存在し、そのほとんどが甲状腺に集中している。

・ヨウ素は成長期の発達や全身の新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンの構成成分。

・ヨウ素は殺菌効果があることから消毒薬としても用いられる。

・日本はチリに次ぐ世界第二位のヨウ素産出国である。


適用期間:2015年~2019年
ヨウ素の摂取基準表
年齢 推奨量
(μg/日)
耐容上限量
(μg/日)
男性 女性 男性 女性
0~5月 *100 *100 250 250
6~11月 *130 *130 250 250
1~2歳 50 50 250 250
3~5歳 60 60 350 350
6~7歳 75 75 500 500
8~9歳 90 90 500 500
10~11歳 110 110 500 500
12~14歳 140 140 1200 1200
15~17歳 140 140 2000 2000
18~29歳 130 130 3000 3000
30~49歳 130 130 3000 3000
50~69歳 130 130 3000 3000
70歳以上 130 130 3000 3000
妊婦
(付加量)
初期 +110
中期 +110
末期 +110
授乳婦
(付加量)
+140
*は目安量

ヨウ素の効果効能
・基礎代謝を高める。

・発育を促進。

・去痰。

・高血圧、動脈効果の予防。

・殺菌作用。

原発事故とヨウ素(安定ヨウ素剤)
ヨウ素は甲状腺に集まる特徴があるので、安定ヨウ素剤を服用するこで一時的に甲状腺を飽和状態にする。これにより、甲状腺がんの原因となる有害な放射性ヨウ素の甲状腺への取り込みを90%以上減らすことができる。


ヨウ素が多く含まれる食品 100gあたりμg
まこんぶ/素干し 240000
刻み昆布 230000
ながこんぶ/素干し 210000
ほしひじき 47000
こんぶ類/つくだ煮 11000
カットわかめ 8500
昆布だし 8200
あおのり/素干し 2800
あまのり/焼きのり 2100
乾燥わかめ/素干し、水戻し 1900
わかめ/原藻、生 1600
あまのり/ほしのり 1400
湯通し塩蔵わかめ/塩抜き 780
とさかのり/赤とさか/塩蔵、塩抜 630
めかぶわかめ/生 390
ビーフ、レトルトパウチ 370
まだら/生 350
ポテトチップス 260
ところてん 240
あわび/生 180
ヨウ素が多く含まれる食品 100gあたりμg
すけとうだら/生 170
うずら卵/全卵、生 140
おきなわもずく/塩蔵、塩抜 140
すけとうだら/たらこ/生 130
脱脂粉乳 120
塩せんべい 110
さざえ/生 97
あんこう/きも、生 96
板こんにゃく 93
くびれづた/生 80
なまこ/生 78
うなぎ/かば焼 77
ししゃも/生干し、生 74
うずら卵/水煮缶詰 73
かき/養殖、生 73
大豆/豆腐竹輪/蒸し 63
ずわいがに/生 58
かき/養殖、水煮 57
あさり/生 55
卵黄/生 50
ヨウ素が多く含まれる食品 100gあたりμg
かつお節 45
バジル/粉 42
調製粉乳 41
あまだい/生 41
卵黄/ゆで 39
かわらせんべい 39
かたくちいわし/生 38
このしろ/生 35
ピータン 34
さんしょう/粉 32
はたはた/生 32
がんもどき 32
豆みそ 31
わかさぎ/生 29
まいわし/生 28
カラフトシシャモ/生干し 27
まあじ/焼き 27
かつお/秋獲り、生 25
焼きおにぎり 25
あらげきくらげ/乾 25

ヨウ素の不足
・甲状腺腫、甲状腺の機能低下。

・神経障害

・発育障害

・神経筋肉障害

*日本の食習慣を考えた場合、過剰摂取の方が問題であり、ヨウ素の不足を心配する必要は殆どない。

ヨウ素の過剰摂取
・体重減少や筋力の低下。

・甲状腺腫、甲状腺機能不全、甲状腺中毒症。