脂質の効果効能の解説

脂質


脂質とは
・脂質は3大栄養素の一つで、水に溶けず、エーテルやクロロホルムなどの有機溶剤に溶ける物質の総称。

・脂質はおおまかに単純脂質・複合脂質・誘導脂質の3種類に分けられる。食事として最も多く摂っているのは単純脂質のトリアシルグリセロール。

・脂質の主成分である脂肪酸は、炭素、水素、酵素から成り立ち、結合の仕方で飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられる。



脂質の摂取基準表
年齢 目標量(総エネルギーに占める割合%)
男性 女性
0~5月 *50 *50
6~11月 *40 *40
1~2歳 20~30 20~30
3~5歳 20~30 20~30
6~7歳 20~30 20~30
8~9歳 20~30 20~30
10~11歳 20~30 20~30
12~14歳 20~30 20~30
15~17歳 20~30 20~30
18~29歳 20~30 20~30
30~49歳 20~30 20~30
50~69歳 20~30 20~30
70歳以上 20~30 20~30
妊婦
(付加量)
初期
中期
末期
授乳婦
(付加量)
*は目安量



脂質の効果効能
・3大栄養素のうち最も高いエネルギー源。

・脂質は1gあたり9kcalのエネルギーになる。

・体温を一定に保つ。

・生理作用を一定に保つ。

・細胞膜、生体膜の構成成分となる。

脂質が多く含まれる食品
・飽和脂肪酸・・・・牛脂、豚脂、バターなど。

・不飽和脂肪酸・・・オリーブ油、ごま油、ヒマワリ油、レバー、サンマ、サバ、マグロの脂身、ブリ、ハマチなど。

*飽和脂肪酸の取り過ぎは健康に悪影響を及ぼす。

脂質の不足
・エネルギー不足となり、疲れがたまりやすくなる。

・発育の障害や、皮ふ炎の原因になったりする。

脂質の過剰摂取
・肥満、胆石発作、生活習慣病の原因となる。食事における脂肪エネルギー比率が増えるほど生活習慣病になりやすく、大腸がんによる死亡率も増加するといわれています。