ナットウキナーゼの効果効能の解説

ナットウキナーゼ


どんなもの?
納豆は、蒸した大豆に枯草菌の一種である納豆菌をふりかけて発酵させた食品で、ナットウキナーゼ(nattokinase)は、その納豆の発酵過程で生産される酵素です。



ナットウキナーゼは、倉敷芸術科学大学の須見洋行教授が1980年代に米国シカゴ・マイケルリース研究所で血栓の研究をしていた時に発見した酵素で、すぐれた血栓溶解作用があります。

どのくらいすぐれているかというと、従来の酵素は人工的に作った1~2cmの血栓を溶かすのに18時間かかっていましたが、ナットウキナーゼは3cmの血栓を約2時間で溶かし、しかもその血液をサラサラにする持続時間は従来の血栓溶解剤の数十倍に及ぶというものです。また、ナットウキナーゼには血圧降下作用もあります。

ナットウキナーゼを含む食品は納豆だけです。ただし、納豆に豊富に含まれるビタミンK(ビタミンK2)には相反する血液凝固作用があるので、血栓溶解作用などの効能を期待するには、サプリメントでナットウキナーゼだけを摂る必要があります。

効果効能
血栓溶解作用、脳梗塞の予防、心筋梗塞の予防、血液サラサラ、高血圧の予防改善。

注意点
特に副作用は報告されていないが、妊娠中のサプリでの摂取は安全のため避けた方がいい。