パントテン酸の効果効能の解説

パントテン酸


パントテン酸とは
・パントテン酸(別名ビタミンB5)は、補酵素A(コエンザイムA)の構成成分として、糖質、脂質、たんぱく質の代謝とエネルギー産生を担う水溶性ビタミン。ビタミンB群。

・パントテン酸の語源は、ギリシャ語で「どこにでもある」という意味で、その名前の通り動植物食品に広く含まれている。

・パントテン酸は、腸内細菌によってもわずかだが合成される。

・パントテン酸は、中性には安定、酸性、アルカリ性、熱には不安定。



パントテン酸の摂取基準表
年齢 目安量(mg/日)
男性 女性
0~5月 4 4
6~11月 3 3
1~2歳 3 3
3~5歳 4 4
6~7歳 5 5
8~9歳 5 5
10~11歳 6 6
12~14歳 7 6
15~17歳 7 5
18~29歳 5 4
30~49歳 5 4
50~69歳 5 5
70歳以上 5 5
妊婦 初期 5
中期 5
末期 5
授乳婦 5

パントテン酸の効果効能
・補酵素A(コエンザイムA)の構成成分として代謝を助ける。

・副腎皮質ホルモンを合成。

・抗ストレス作用をもつ副腎皮質ホルモンの生成を助ける。

・皮膚や粘膜、髪の健康維持。


パントテン酸が多く含まれる食品 100gあたりmg
鶏/レバー/生 10.10
乾しいたけ/乾 7.93
豚/スモークレバー 7.28
豚/レバー/生 7.19
牛/レバー/生 6.40
チーズホエーパウダー 5.95
やつめうなぎ/干しやつめ 5.76
パン酵母、乾燥 5.73
ぼら/からすみ 5.17
すずめ肉、骨・皮つき、生 4.56
はと肉、皮なし、生 4.48
鶏/心臓/生 4.41
フォアグラ/ゆで 4.38
豚//じん臓/生 4.36
卵黄/生 4.33
挽きわり納豆 4.28
脱脂粉乳 4.17
玉露 4.10
牛/じん臓/生 4.08
卵黄/ゆで 4.08
パントテン酸が多く含まれる食品 100gあたりmg
かたくちいわし/田作り 3.74
抹茶 3.70
すけとうだら/たらこ/生 3.68
すけとうだら/たらこ/焼き 3.68
まいたけ/乾 3.67
とうがらし/果実、乾 3.61
糸引き納豆 3.60
全粉乳 3.59
種実/はす/成熟、乾 3.41
若鶏肉ささ身/焼き 3.16
干しぜんまい/干し若芽乾 3.10
せん茶 3.10
若鶏肉/ささ身/生 3.08
にじます/養殖、焼き 2.98
たたみいわし 2.95
うなぎ/きも、生 2.95
五斗納豆 2.90
干しわらび、乾 2.70
豚/心臓/生 2.70
やなぎまつたけ/生 2.61
パントテン酸が多く含まれる食品 100gあたりmg
そば粉/表層粉 2.60
子持ちがれい/水煮 2.58
若鶏肉もも/皮なし焼き 2.57
落花生/乾、大粒種 2.56
落花生/乾、小粒種 2.56
鯉/養殖、内臓、生 2.53
はたけしめじ/生 2.48
若鶏肉ささ身/ゆで 2.46
うすひらたけ/生 2.44
バターピーナッツ 2.42
子持ちがれい/生 2.41
しろさけ/すじこ 2.40
ひらたけ/生 2.40
バジル/粉 2.39
キャビア/塩蔵品 2.38
にじます/養殖、生 2.36
しろさけ/イクラ 2.36
ひらたけ/ゆで 2.36
豚/レバーペースト 2.35
若鶏肉むね/皮なし、生 2.32

パントテン酸の不足
・手や足のしびれ。

・成長障害、副腎傷害。

・パントテン酸は、広く食品に含まれていることから不足する心配は殆ど無い。

パントテン酸の過剰摂取
・パントテン酸の過剰症は報告されていない。