ビタミンB1
ビタミンB1とは
・ビタミンB1(チアミン )は水に溶ける水溶性ビタミンに分類される。
・ビタミンB1は、糖からエネルギーを得るために必須なビタミン。
・ビタミンB1は、水溶性で、酸性では安定、アルカリ性、熱には不安定。
ビタミンB1の摂取基準表 | |||
年齢 | 推奨量(mg/日) | ||
男性 | 女性 | ||
0~5月 | *0.1 | *0.1 | |
6~11月 | *0.2 | *0.2 | |
1~2歳 | 0.5 | 0.5 | |
3~5歳 | 0.7 | 0.7 | |
6~7歳 | 0.8 | 0.8 | |
8~9歳 | 1.0 | 0.9 | |
10~11歳 | 1.2 | 1.1 | |
12~14歳 | 1.4 | 1.3 | |
15~17歳 | 1.5 | 1.2 | |
18~29歳 | 1.4 | 1.1 | |
30~49歳 | 1.4 | 1.1 | |
50~69歳 | 1.3 | 1.0 | |
70歳以上 | 1.2 | 0.9 | |
妊婦 (付加量) |
初期 | - | +0.2 |
中期 | +0.2 | ||
末期 | +0.2 | ||
授乳婦 (付加量) |
+0.2 |
ビタミンB1の効果効能
・糖質をエネルギーに分解するときの補酵素となる。
・疲労回復作用。
・脳の中枢神経や手足の末梢神経の機能を正常に保つ。
ビタミンB1が多く含まれる食品 | 100gあたりmg |
パン酵母、乾燥 | 8.81 |
パン酵母、圧搾 | 2.21 |
小麦はいが | 1.82 |
ひまわり/フライ、味付け | 1.72 |
けし/乾 | 1.61 |
即席中華麺/油揚げ味付 | 1.46 |
ごま/むき | 1.25 |
まいたけ/乾 | 1.24 |
豚中型/ヒレ/赤肉、生 | 1.22 |
あまのり/ほしのり | 1.21 |
豚大型/もも/皮下なし焼き | 1.19 |
豚中型/もも/赤肉、生 | 1.01 |
豚大型/ヒレ/赤肉、生 | 0.98 |
豚中型/もも/皮下脂肪なし | 0.98 |
豚中型/ロース/赤肉、生 | 0.96 |
豚大型/もも/赤肉、生 | 0.96 |
ごま/乾 | 0.95 |
豚大型/もも/皮下脂肪なし | 0.94 |
豚/生ハム | 0.92 |
すっぽん/肉、生 | 0.91 |
ビタミンB1が多く含まれる魚介類 | 100gあたりmg |
介党鱈/たらこ/焼き | 0.77 |
うなぎ/かば焼 | 0.75 |
介党鱈/たらこ/生 | 0.71 |
かつお節 | 0.55 |
ふな/生 | 0.55 |
うなぎ/白焼き | 0.55 |
ふな/水煮 | 0.49 |
こい/養殖、生 | 0.46 |
しろさけ/イクラ | 0.42 |
しろさけ/すじこ | 0.42 |
ほたるいか/くん製 | 0.40 |
かつお/なまり節 | 0.40 |
かつお/削り節 | 0.38 |
こい/養殖、水煮 | 0.37 |
うなぎ/養殖、生 | 0.37 |
あわび/干し | 0.36 |
あゆ/養殖、内臓、焼き | 0.34 |
まだい/養殖、生 | 0.34 |
介党鱈/辛子明太子 | 0.34 |
なまず/生 | 0.33 |
ビタミンB1が多く含まれる野菜類 | 100gあたりmg |
きく/菊のり | 0.73 |
落花生/未熟豆、生 | 0.54 |
とうがらし/果実、乾 | 0.50 |
かぶ/漬物 | 0.45 |
グリンピース/生 | 0.39 |
グリンピース/冷凍 | 0.33 |
切干しだいこん | 0.33 |
だいこん/漬物 | 0.33 |
かぶ/漬物//葉 | 0.31 |
えだまめ/生 | 0.31 |
そらまめ/未熟豆、生 | 0.30 |
落花生/未熟豆、ゆで | 0.30 |
グリンピース/ゆで | 0.29 |
えだまめ/冷凍 | 0.28 |
きゅうり/漬物 | 0.26 |
かぶ/漬物/根 | 0.25 |
トウミョウ/茎葉、生 | 0.24 |
えだまめ/ゆで | 0.24 |
よめな/葉、生 | 0.23 |
そらまめ/未熟豆、ゆで | 0.22 |
ビタミンB1の不足
・神経や脳への影響(食欲不振、肩こり、めまい、動悸、下肢のしびれ、イライラ)
・疲れやすくなる。夏場バテ。
・慢性的に不足すると脚気(かっけ)やウェルニッケ脳症の原因となる。コルサコフ症候群も。
・アルコール分解の際にビタミンB1が消費されるのでアルコール依存症は慢性的なビタミンB1不足になることがある。
ビタミンB1の過剰摂取
・過剰症は報告されていない。ビタミンB1は水溶性ビタミンなので過剰摂取しても体外に排泄される。