菊花(きっか)の栄養素と効果効能の解説

菊花(きっか)




どんなもの?
菊は中国原産のキク科キク属の多年草。日本に渡来したのは奈良時代末から平安時代初めといわれています。

菊の花は昔から「目の薬」とて用いられてきました。漢方において、疲れ目、かすみ目、などに使われる杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)、頭痛や高血圧の改善などに使われる釣藤散(ちょうとうさん)にも菊花が含まれています。
菊花

カロリーは100gあたり・・・(花びら、生)27 kcal

中国では目の症状には白い菊頭痛には黄色い菊が良いとされている。日本の食用菊は東北地方で多く栽培されており、ほろ苦く独特の甘みがあります。栄養素はどれも少な目ですが、抗酸化作用のあるビタミンEやビタミンC、貧血を防ぐ葉酸などを比較的多く含みます。

効果効能
眼精疲労の改善、眼病、鎮痛・鎮静作用、解熱、頭痛の緩和、花粉症の緩和、疲労回復、老化防止。

注意点
特に副作用はないが、菊花は体を冷やす性質があるので、普段から手足の冷える人や、下痢をしやすい体質の人は注意する。



菊の花びら(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
91.5g 1.4g 0g 6.5g 0.6g 15%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.10mg 0.11mg 0.08mg 0μg 0.5mg
0μg 67μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
73μg 0.20mg 0μg 11mg μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 11μg 2mg 280mg 22mg
4.6mg 0.1mg 0.3mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
12mg 28mg 0.7mg 0.3mg 0.04mg 0.36mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.8g 2.6g