マタタビの効果効能と注意点の解説

マタタビ(木天蓼)




どんなもの?
マタタビは、サルナシ科マタタビ属の蔓性落葉低木で、日本各地や中国、朝鮮半島に自生します。マタタビの語源は、アイヌ語の「マタタンプ」から転じたという説と、疲れた旅人がマタタビの実を食べて元気になり、又旅(またたび)が出来るようになったという説がある。

果実の成分としては、タンパク質、糖質、脂質、各種ビタミン・ミネラル、マタタビ酸、アクチニジン、マタタビラクトンなどを含みます。特にビタミンCはレモンの3倍と多く、カリウム、マグネシウムなども豊富です。これらの成分により、疲労回復、免疫力向上、高血圧の予防、血行促進、利尿作用などが期待できます。

本来、マタタビの果実はどんぐりのような形ですが、漢方で使うマタタビの果実は木天蓼(もくてんりょう)といい、形は球状です。これはマタタビアブラムシやマタタビミタマバエが花の子房(しぼう)に卵を産みつけ異常発育したものです。鎮痛、神経痛、リウマチ、冷え性などに効くとされます。

ちなみに猫や犬の一部を陶酔状態にさせるのは、マタタビに含まれるアクチニジンとマタタビラクトンの作用によるものです。

効果効能
マタタビ:疲労回復、免疫力向上、高血圧の予防、血行促進、冷え性の改善、利尿作用。 

木天蓼(もくてんりょう):血行促進、冷え性の改善、利尿作用、鎮痛作用、神経痛、リウマチ。

注意点
同じマタタビ属のキューイフルーツにアレルギーのある人は摂取しないこと。タンパク質分解酵素のアクチニジンがアレルゲン。