サラシアの効果効能と注意点の解説

サラシア




どんなもの?
サラシアは、インドやスリランカなどに自生するニシキギ科サラシア属のつる性の低木。アーユルヴェーダと呼ばれるインドの伝統医学では、古くからサラシアの樹皮や根をリウマチ、耳の疾患、ぜん息、湿疹、糖尿病、殺菌作用のある防腐剤などに用いてきました。

その後の研究で、サラシアに含まれるサラシノールやコタラノールには、糖質をブドウ糖に分解する酵素(α-グルコシダーゼ)を阻害する作用が判明し、血糖値を下げる仕組みが科学的にも証明されるようになりました。サラシノールやコタラノールが持つ作用は、肥満防止やダイエットにも有効です。

糖尿病という病気は、すい臓から分泌される血糖値を下げる働きを持つインスリンというホルモンが、まったく分泌されなくなったり、または分泌しても量が少なかったり、働きが悪くなったりして血液中の血糖が慢性的に多くなることで、さまざまな合併症を引き起こす病気です。



このようなことから、サラシアが持つ血糖値を下げる作用は糖尿病の予防改善に有効なわけです。日本における糖尿病患者数は右肩上がりで、国民健康・栄養調査によると、40歳以上の3人に1人が糖尿病または糖尿病予備軍であるといわれています。

また、富士フイルムの研究によると、サラシアを1週間摂取すると腸内の善玉菌であるビフィズスが約4倍に増加し、悪玉菌であるクロストリジウムが約1/4まで減少する作用があることが発表されています。これによる整腸作用や便秘の改善も見込めます。

効果効能
血糖値の改善、2型糖尿病の予防、糖尿病による合併症の進行を遅らせる、生活習慣病の予防、肥満防止、ダイエット、整腸作用、便秘の改善。

注意点
妊娠中の人は危険性が示唆されているので避ける。サラシアには血糖値を下げ作用があるので、インスリン注射や糖尿病薬との併用は低血糖症を起こす可能性があるので注意する。