セントジョーンズワートの効果効能と注意点の解説

セントジョーンズワート



どんなもの?
セント・ジョーンズ・ワート(John's Wort)は、ヨーロッパ原産のオトギリソウ科オトギリソウ属の多年草で、日本名はセイヨウオトギリソウ(西洋弟切草)といいます。

セント・ジョーンズ・ワートには血にまつわる2つのエピソードがあります。日本では、むかし鷹の傷を治す秘薬としてこの草を使っていた鷹匠が、その秘密を世間にばらした弟を斬り殺したというもの。
セントジョーンズワート
西洋では、キリスト教の洗礼者ヨハネが、ヘロデ王の継娘サロメの命により首をはねられたときに咲いた花とされます。葉を陽に透かすと小さな黒点があるが、これはヨハネの血だと信じられ、やがてキリストの血と同一視されるようになりました。夏至を祝う聖ヨハネ祭(6月24日)の前夜になると魔除けとして教会や家のドアにセント・ジョーンズ・ワートがかけられます。



このような歴史もあり、ヨーロッパでは古くから「悪魔を追い払うハーブ」として利用されてきましたが、セント・ジョーンズ・ワート(sjw)が有名になったのは、著名なイギリスの医学ジャーナル誌にsjwは抗うつ剤と同様の効果があり、副作用も医薬品より低いと発表されてからです。また、その後の臨床試験でも、軽度~中程度のうつ病に対しては抗うつ効果があることが示されています。主な有効成分は、ヒペリシン (hypericin) 、ヒペリフォリン (hyperforin)とされる。

sjwは日本では健康食品(サプリメント)扱いですが、ドイツやオーストリアではその有効性が認められ医薬品扱いとなっています。

また、外用では止血、腫れ物などに効果があるとされる。

効果効能
軽度から中程度のうつ病の改善、不安障害の改善、精神安定、不眠症の改善(逆に不眠になる場合もある)

注意点
妊娠中、授乳中の摂取は危険性が示唆されているので避けて下さい。口渇感、頭痛、胃腸の不調、脱力感、不眠などの副作用は、抗うつ剤よりは少ないが報告されています。

セント・ジョーンズ・ワートは医薬品の血中濃度を変化させるため、他の医薬品との併用は注意が必要です。厚生労働省から28種(40商品)の医薬品との併用を避けるよう注意喚起が出されています。現在、治療で薬を服用している方は必ず医師や薬剤師に確認して下さい。厚生労働省:セント・ジョーンズ・ワートと医薬品の相互作用