アナゴ(穴子)
どんなもの?
アナゴは、ウナギ目アナゴ科アナゴ属の海産の硬骨魚。アナゴといってもクロアナゴ、ギンアナゴ、ゴテンアナゴなどがいるが、通常食用にされるのは体長が1m前後になるマアナゴです。ウナギとの違いは、アナゴは上アゴの方が大きく、側線上に白い斑点が並んでいるので見分けられる。アナゴも日本での漁獲量は年々減少しており、韓国などからの輸入が増えている。食べ方としては、蒲焼、白焼き、寿司ネタ、煮物、卵とじ、天ぷらなどにしても美味しい。
カロリーは100gあたり・・・(マアナゴ、生)161kcal
主な成分としては、タンパク質、脂質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、セレンなどを含みます。
アナゴはタンパク質はウナギを上回りますが、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなど)はウナギと比べるとかなり見劣りします。ミネラル類(カルシウム、鉄、亜鉛など)はウナギとほぼ互角です。まとめると以下のようになります。
ウナギとアナゴの栄養比較
①タンパク質はウナギより豊富。
②脂質はウナギの半分以下。
③カロリーはウナギより約4割低め。
④ビタミン類はウナギの方が圧倒的に豊富。
⑤ミネラル類はウナギとほぼ互角。
100gあたりの成分比較
栄養素 | 養殖ウナギ | マアナゴ |
カロリー | 255kcal | 161kcal |
タンパク質 | 17.1g | 17.3g |
脂質 | 19.3g | 9.3g |
ビタミンA(レチノール) | 2400μg | 500μg |
ビタミンB1 | 0.37mg | 0.05mg |
ビタミンB2 | 0.48mg | 0.14mg |
ビタミンE | 7.5mg | 2.3mg |
カルシウム | 130mg | 75mg |
カリウム | 230mg | 370mg |
鉄 | 0.5mg | 0.8mg |
亜鉛 | 1.4mg | 0.7mg |
アナゴの良質なタンパク質は、体力の向上、代謝活動の促進、疲労回復に役立ちます。それにビタミンAもウナギと比較するから少なく感じるだけで、100gあたり500μgは魚介類の中ではトップクラスの多さです。ビタミンA(レチノール)には目の健康を支える作用、粘膜や肌の健康を保つ作用、生殖作用の維持、免疫力向上、感染症を予防する作用があります。
効果効能
疲労回復、体力向上、眼精疲労の改善、夜盲症の予防、生殖作用の維持、免疫力向上、感染症の予防。
注意点
アナゴは血液中に弱い毒性成分を持っているので生食は避ける。
あなご(生)100gあたりの栄養成分表
水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 廃棄率 |
72.2g | 17.3g | 9.3g | 0g | 1.2g | 35% |
ビタミンA | B1 | B2 | B6 | B12 | ナイアシン | |
レチノール | βカロテン | 0.05mg | 0.14mg | 0.10mg | 2.3μg | 3.2mg |
500μg | 0μg |
葉酸 | パントテン | ビオチン | C | D |
9μg | 0.86mg | 3.3μg | 2mg | 0.4μg |
E | K | ナトリウム | カリウム | カルシウム | |||
α | β | γ | δ | 0μg | 150mg | 370mg | 75mg |
2.3mg | 0mg | 0mg | 0mg |
Mg | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン | ヨウ素 |
23mg | 210mg | 0.8mg | 0.7mg | 0.04mg | 0.20mg | 15μg |
セレン | クロム | モリブデン | 食物繊維 | 脂肪酸 | コレステロール | |||
39μg | 0μg | 0μg | 水溶性 | 不溶性 | 飽和 | 一価 | 多価 | 140mg |
0g | 0g | 2.26g | 3.70g | 1.65g |