ブドウの栄養素と効果効能の解説

ぶどう(葡萄)




どんなもの?
ぶどうは、中央アジア原産のブドウ科ブドウ属の蔓性落葉低木の総称、またその果実をいう。ぶどうの歴史は古く、紀元前から栽培されていたといわれています。果実は(生食、ワイン、干しぶどう、ジャム、ゼリー、ジュース)などに用いられます。

ぶどうは世界的に生産量の多い果物ですが、その大半はワイン醸造に使われます。日本で栽培されている主な品種は、巨蜂、マスカット・ベリーA、ネオマスカット、マスカット・オブ・アレキサンドリア、高尾、甲州、デラウェア、キャンベル・アーリー、ナイヤガラ、コンコード、ピオーネなど多岐に渡ります。
ブドウ

カロリーは100gあたり・・・(生)59kcal

成分としては、水分、糖質、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、リン、鉄、亜鉛、食物繊維などを含みます。

ぶどうは、ビタミン・ミネラル類はどれも微量で、水分83.5%と糖質15.7%で全体の99.2%に達します。消化吸収のよいブドウ糖、果糖は病中病後の体力回復を助け、日常生活での疲労回復にも有効です。また、脳はブドウ糖しかエネルギーにできないので、仕事や勉強で疲れた時に食べるのもいいでしょう。

また、紫色の皮にはポリエノールのアントシアニンが含まれます。アントシアニンには、ロドプシンという視覚に関係する物質の再合成を助ける作用があり、これにより視力の低下を防ぎ、眼精疲労(疲れ目・かすみ目)を改善します。パソコンなどで目を酷使しがちな方にもブドウはお勧めです。

効果効能
疲労回復、病中病後の体力回復、眼精疲労の改善、動脈硬化の予防。


注意点
特になし。

ブドウ(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
83.5g 0.4g 0.1g 15.7g 0.3g 15%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.04mg 0.01mg 0.04mg 0μg 0.1mg
0μg 21μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
4μg 0.10mg 0.7μg 2mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 1mg 130mg 6mg
0.1mg 0mg 0.2mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
6mg 15mg 0.1mg 0.1mg 0.05mg 0.12mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.2g 0.3g 0.01g 0g 0.01g