セロリの栄養素と効果効能の解説

セロリ




どんなもの?
セロリ(celery)は、ヨーロッパまたは西南アジア原産のセリ科オランダミツバ属の葉菜。加藤清正(かとう きよまさ)が16世紀末の朝鮮出兵の際に持ち帰ったといわれ、清正人参、オランダミツバ、セルリーなどの別名があります。歴史は古い野菜ですが、独特の強い香りが当時の日本人には好まれず、本格的に普及したのは戦後になってからです。
セロリー

カロリーは100gあたり・・・(葉柄、生)15kcal

成分としては、水分が94.7%、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。

セロリの特徴は、ビタミン類の含有量は総じて低く、その代わりカリウムを比較的多く含みます。カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので、高血圧の予防改善に効果があります。また、香り成分のアピインやセネリンには、イライラを鎮めて精神を安定させる作用、同じく香り成分のピラジン類には血液流動性改善作用があり、脳梗塞や心筋梗塞を予防します。ヨーロッパでは古くから、整腸、強壮作用があるとして用いられてきました。

効果効能
高血圧の予防、動脈硬化の予防、精神安定作用、脳梗塞・心筋梗塞の予防。


注意点
特になし。

セロリ(葉柄、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
94.7g 1.0g 0.1g 3.2g 1.0g 35%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.03mg 0.03mg 0.08mg 0μg 0mg
0μg 44μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
29μg 0.26mg 1.27μg 7mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 10μg 28mg 410mg 39mg
0.2mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
9mg 39mg 0.2mg 0.2mg 0.03mg 0.11mg 1μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 2μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.3g 1.2g 0.02g 0g 0.03g