チンゲンサイの栄養素と効果効能の解説

チンゲンサイ(青梗菜)




どんなもの?
チンゲンサイは、中国原産のアブラナ科アブラナ属の野菜。日本に入ってきたのは1970年代と言われているので、まだ比較的新顔の野菜といえます。味にクセがなく食べやすい野菜なので、中国野菜の中では最もポピュラーな存在となっています。通年出回りますが、露地栽培の場合、最も風味が良くなるのは10月~11月頃。
チンゲン菜

カロリーは100gあたり・・・(葉、生)9kcal

成分としては、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、亜鉛、モリブデン、食物繊維などを含みます。

チンゲンサイは、ビタミン・ミネラルをバランスよく含みますが、低カロリーな野菜なので飛び抜けて多い栄養素はありません。それでもβカロテンやビタミンCは平均以上なので、ヘルシーな健康野菜と言えます。βカロテンには、抗酸化作用により病気や老化の原因となる活性酸素の発生を抑える働きや、免疫力の向上、発がん抑制作用があります。ビタミンCにも同じく抗酸化作用があるので、βカロテンとの相乗効果が見込めます。チンゲンサイは油料理との相性がよいので、脂溶性ビタミンのβカロテンを効率よく摂ることができます。

また、アブラナ科の野菜には、グルコシノレートが含まれ、噛んだりすることで野菜の細胞内に含まれる分解酵素と混じりあい、抗がん作用のあるイソチオシアネートという物質に変化します。アブラナ科のチンゲンサイにもグルコシノレートが含まれているので、がん予防効果が見込めます。

食物繊維が多いという間違った記述が多いが、食物繊維は100gあたり1.2gと野菜類の中では非常に少ない。

効果効能
免疫力向上、感染症の予防、生活習慣病の予防、老化防止、がん予防。


注意点
特になし。

チンゲンサイ(葉、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
96.0g 0.6g 0.1g 2.0g 0.8g 15%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.03mg 0.07mg 0.08mg 0μg 0.3mg
0μg 2000μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
66μg 0.17mg 1.3μg 24mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 84μg 32mg 260mg 100mg
0.7mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
16mg 27mg 1.1mg 0.3mg 0.07mg 0.12mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
1μg 1μg 7μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.2g 1.0g