グァバの栄養素と効果効能の解説

グァバ




どんなもの?
グァバとは、熱帯アメリカ原産のフトモモ科バンジロウ属の常緑小高木、またその果実のこと。日本では、バンジロウ、蕃石榴(バンザクロ)と呼ばれることもある。果肉は甘く、そのまま生食したり、ジャムやジュースに用いられています。
グアバ

カロリーは100gあたり・・・(生)38kcal、グァバジュース(果汁20%)51kcal

成分としては、水分が88.9%、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2 、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、食物繊維などを含みます。

グァバの特徴はビタミンCが豊富なことで、その含有量はレモンの2.2倍あります。ビタミンCには、免疫力を高め感染症を予防する作用、抗酸化作用、抗ストレス作用、皮膚と粘膜の健康を保つ作用があります。また、グァバは食物繊維の量が非常に多いので、生食する場合は整腸作用、便秘の改善、大腸がんの予防などが見込めます。

グァバの葉
グァバ葉ポリフェノールには、糖質を分解してブドウ糖に変換する酵素の働きを阻害する作用があります。このことから食後の血糖値の急激な上昇を抑えることができ、糖尿病の予防改善に有効です。グァバ葉を原料にしたヤクルトの蕃爽麗茶などが特定保健用食品(トクホ)として認定されています。また、ブドウ糖の体への取り込みも少なくなるので、肥満防止、ダイエットにも有効と言えます。


効果効能
グァバ果実=感染症の予防、免疫力向上、疲労回復、生活習慣病の予防、美肌効果、便秘の改善、大腸がんの予防。

グァバ茶=血糖値抑制作用、糖尿病の予防改善、肥満防止、ダイエット、下痢止め。


注意点
グァバ茶には血糖値を下げる作用があるので、インスリン製剤や糖尿病薬との併用は低血糖に一応注意する。また、グァバの葉にはタンニンが多く含まれているので、便秘の人は飲み過ぎに注意する。

グァバ(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
88.9g 0.6g 0.1g 9.9g 0.5g 30%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.03mg 0.04mg 0.06mg 0μg 0.8mg
0μg 580μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
41μg 0.32mg 0μg 220mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 3mg 240mg 8mg
0.3mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
8mg 16mg 0.1mg 0.1mg 0.06mg 0.09mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.7g 4.4g