ハマグリの栄養素と効果効能の解説

ハマグリ(蛤)



どんなもの?
ハマグリは、殻長8cm、殻高6.5cm、殻幅は3.5cmに達するマルスダレガイ科の二枚貝。かつては日本各地の淡水が入り込む内港の砂泥地で豊富にとれたが、沿岸のコンクリート化による砂浜や干潟の消滅にともない絶滅に近い状態にまで減少している。

現在、国内では瀬戸内海と九州西岸でしか漁獲がなく、流通しているものの多くは中国や韓国から輸入されるシナハマグリです。この他にチョウセンハマグリという種もありますが、これは朝鮮半島由来という意味ではなく、外洋性の風変りなハマグリという意味で、ハマグリの中では一番の高級品です。

食べ方は「その手は桑名の焼き蛤」なんて言葉があるように、焼いて食べたり、鍋物、酒蒸し、吸い物、寿司ネタ、佃煮など、どんな調理法にも合う。

はまぐりカロリーは100gあたり・・・(生)38kcal、(焼き)77kcal、(水煮)87kcal、(佃煮)219kcal、チョウセンハマグリ(生)42kcal

主な成分としては、タンパク質、ビタミンA(レチノール・βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛などを含みます。

ハマグリはタンパク質と脂質が少な目なので、貝類のなかでは低カロリーです。ビタミン類で目を引くのはビタミンB12の多さ。ビタミンB12は神経細胞内の核酸の合成を行い精神を安定させる作用や、葉酸と協調し赤血球の生成を助けることから、悪性貧血を予防する効果があります。

ミネラル類ではカルシウムと鉄分が多く含まれます。貝類は総じてカルシウムは少な目ですが、ハマグリに関しては100gあたり130mgと例外的に多く、豊富なカルシウムは骨粗しょう症の予防に役立ちます。また、貧血を予防する鉄分も豊富ですが、チョウセンハマグリには更に2.4倍多く含まれています。

ハマグリには含硫アミノ酸の一種であるタウリンも豊富。タウリンには胆汁酸やインスリンの分泌促進作用、血圧を正常に保つ作用、血糖低下作用、肝機能の改善、血中の悪玉コレステロールを下げて善玉コレステロールを増やす作用、心筋の働きを正常に保つ作用などがあります。

効果効能
高血圧の予防、動脈硬化の予防、高脂血症の改善、肝機能の改善、うっ血性心不全の改善、血糖値の低下作用、糖尿病の予防改善、貧血の予防改善、骨粗鬆症の予防。


注意点
ハマグリにはビタミンB1を分解し生理活性を消失させるチアミナーゼという酵素が含まれますが、過熱すれば活性を失います。

ハマグリ(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
88.8g 6.1g 0.5g 1.8g 2.8g 60%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.08mg 0.16mg 0.08mg 28.4μg 1.1mg
7μg 25μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
20μg 0.37mg 0μg 1mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 780mg 160mg 130mg
0.5mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
81mg 96mg 2.1mg 1.7mg 0.10mg 0.14mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 25mg
0g 0g 0.08g 0.04g 0.11g


チョウセンハマグリ(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
88.1g 6.5g 0.4g 2.7g 2.3g 60%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.13mg 0.12mg 0.07mg 19.1μg 1.2mg
3μg 28μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
21μg 0.57mg 0μg 1mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 510mg 170mg 160mg
0.5mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
69mg 94mg 5.1mg 1.2mg 0.11mg 0.22mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 27mg
0g 0g 0.06g 0.03g 0.08g