ハタハタの栄養素と効果効能の解説

ハタハタ(鰰・鱩)




どんなもの?
ハタハタは、ズズキ目ハタハタ科の海産の硬骨魚。秋田県の名物で体長は15cm~20cm、背部は黄白色で斑点があり、体にウロコはない。普段は水深100~400mの深海に棲むが、11~12月になると産卵のため沿岸の藻場に移動する。東北地方の日本海側では冬の雷は珍しくなく(むしろ夏より多い)、海が荒れ雷が鳴るとハタハタがくることから、東北ではカミナリウオとも呼ばれています。旬は11月~12月。

食べ方は、煮物、しょっつる鍋、塩焼き、粕漬け、干物などにし、卵はブリコと呼ばれ珍重されています。昔、秋田で食べた子持ちのハタハタはとても美味しかった。ハタハタはちょっと独特の匂いがあるので、好き嫌いはわかれるかもしれません。

ハタハタ(鰰)
カロリーは100gあたり・・・(生)113kcal、(生干し)167kcal

主な成分としては、脂質、タンパク質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、ヨウ素、セレンなどを含みます。

脂質は100gあたり5.7gと多くはないが、オレイン酸が主体で可食部100gあたり1300mg含まれます。オレイン酸にはLDL(悪玉)コレステロールを下げる作用があり、動脈硬化の予防、高血圧の予防、心疾患の予防などに効果があります。また、抗血栓作用があり、血液をサラサラにする多価不飽和脂肪酸(オメガ3系)のエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)もしっかり含まれています。

その他の栄養素としては、ビタミンEを比較的多く含みます。ビタミンEは活性酸素を無力化して細胞膜の脂質(不飽和脂肪酸)の過酸化を防ぐ抗酸化作用があるので、老化防止などに役立ちます。

効果効能
動脈硬化の予防、悪玉コレステロールの低下、高血圧の予防、老化防止。


注意点
特になし。

はたはた(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
78.8g 14.1g 5.7g 0g 1.4g 60%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.02mg 0.14mg 0.08mg 1.7μg 3.0mg
20μg 0μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
7μg 0.50mg 3.3μg 0mg 2.0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 180mg 250mg 60mg
2.2mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
18mg 120mg 0.5mg 0.6mg 0.06mg 0mg 32μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
37μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 100mg
0g 0g 1.02g 1.91g 1.49g