イチゴの栄養素と効果効能の解説

イチゴ(苺)




どんなもの?
イチゴは、南北アメリカ原産のバラ科の多年草。日本には江戸時代末期にオランダから伝わりました。オランダイチゴ、キイチゴ、ヘビイチゴなどがありますが、イチゴと言えば一般的にオランダイチゴのことを指します。現在、日本市場に流通している品種では、とちおとめ、さがほのか、あまおう、さちのか、紅ほっぺ、などが上位を占めます。ちみには1月15日は全国いちご消費拡大協議会が決めた「いちごの日」となっています。
いちご

カロリーは100gあたり・・・(生)34kcal

主な成分としては、水分、炭水化物、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、リン、モリブデン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。

イチゴの特徴は、ビタミンCとビタミンB群の葉酸が豊富なことです。ビタミンCの含有量は100gあたり62mgと果実類ではトップ10に入る多さです。イチゴ1粒20gとして1日8粒食べれば1日に必要とされるビタミンCが摂取できます。ビタミンCには疲労回復、免疫力の向上、感染症の予防、肌トラブルの改善、貧血予防、生活習慣病の予防効果があります。葉酸はビタミンB12と協調し造血作用に関与するビタミンなので、貧血の予防改善、胎児の正常な発育を助ける働きがあります。妊娠中の女性は2倍の葉酸が必要とされています。

また、イチゴには、エラグ酸やアントシアニンなどのポリフェノールが豊富に含まれています。エラグ酸は強い抗酸化作用の他に、メラニンの生成に関わる酵素チロシナーゼの働きを抑える働きがあることから、美白効果があることでも知られています。このことからエラグ酸は化粧品などにも配合される厚生労働省認可の医薬部外品有効成分となっています。ブルーベリーでお馴染みのアントシアニンには、ロドプシンという視覚に関係する物質の再合成を助ける作用があり、これにより視力の低下を防ぎ、眼精疲労(疲れ目・かすみ目)を改善する働きがあります。また、アントシアニンは血管新生を抑制する作用があり、糖尿病網膜症の改善にも効果があるとされています。

効果効能
疲労回復、免疫力向上、感染症の予防、生活習慣病の予防、貧血の予防改善、老化防止、美肌、がん予防。


注意点
特になし。

いちご(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
90.0g 0.9g 0.1g 8.5g 0.5g 2%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.03mg 0.02mg 0.04mg 0μg 0.4mg
0μg 17μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
90μg 0.33mg 0.8μg 62mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 0mg 170mg 17mg
0.4mg 0mg 0.2mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
13mg 31mg 0.3mg 0.2mg 0.05mg 0.20mg 1μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 9μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.5g 0.9g 0.01g 0.01g 0.05g