イチジクの栄養素と効果効能の解説

無花果(いちじく)



どんなもの?
無花果(いちじく)は、西アジア原産のクワ科の落葉小高木で、世界的に最も古い果樹の一つとされ、キリスト教ではリンゴと並ぶもう一つの禁断の果実となっています。日本に渡来したのは江戸時代初期。いちじくは、花がないのに果実がなるという意味で「無花果」をいう漢字が当てられていますが、花がないわけではなく、果実の中の赤いツブツブが花です。旬は8月~10月。
イチジク
カロリーは100gあたり・・・(生)54kcal、イチジク1個あたり約50kcal


果実には食物繊維が豊富で、その他に糖質、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、クエン酸、リンゴ酸などを含みます。

ベルガプテンやプソラレンの成分は血圧を下げる作用があり、水溶性食物繊維のペクチンには整腸作用、便秘の予防改善、血糖値の抑制、果糖やクエン酸は疲労回復に役立ちます。また、赤紫色の果実には強力な抗酸化作用があるアントシアニンが含まれます。さらにイチジクに含まれるベンズアルデヒドには抗癌作用があるとして研究されています。

漢方の新修本草に「胃を開き酒毒を解す、五痔、咽喉の痛みを治す」と記してあるように、昔からイチジクの薬効効果が認められています。イチジクは病原菌から自分を守るため、傷つけると葉や果肉から白い乳汁を出します。この乳汁を外用で使用すると、痔の改善、イボ取り、水虫に有効と言われています。また、この白い乳汁にはフィシンというタンパク質分解酵素が含まれているので、肉料理を柔らかくする、消化を促進するなどの効果があり、回虫駆除にも有効といわれています。乾燥した葉には抗炎症作用があり、喉の痛みや痔に効果があるとされる。

効果効能
高血圧の改善、疲労回復、痔の改善、整腸作用、便秘の改善、消化促進、がん予防。


注意点
体質によって乳汁にかぶれる人がいる。

イチジク(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
84.6g 0.6g 0.1g 14.3g 0.4g 15%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.03mg 0.03mg 0.07mg 0μg 0.2mg
0μg 15μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
22μg 0.23mg 0.4μg 2mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 2mg 170mg 26mg
0.4mg 0mg 0.1mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
14mg 16mg 0.3mg 0.2mg 0.06mg 0.08mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 4μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.7g 1.2g