ジャガイモの栄養素と効果効能の解説

ジャガイモ(馬鈴薯)



どんなもの?
ジャガイモは、南米のアンデス高地原産のナス科の一年生作物。ジャガイモという名は、オランダ人がジャワ島のジャガタラ(現在の首都ジャカルタ)から日本に持ち込んだので、「じゃがたら芋」と呼ばれ、後にそれがなまってジャガイモになったといわれています。また、馬の首につける鈴に似ていたので「馬鈴薯(ばれいしょ)」とも呼ばれています。

じゃがいも
カロリーは100gあたり・・・(塊茎、生)76kcal

主成分はでん粉ですが、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン、リン、食物繊維などを含みます。

ジャガイモの特徴はビタミンCが豊富(みかんを上回る)なこと。更にそのビタミンCは、でん粉で包み込まれているので、熱で破壊されにくい特徴を持っています。ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素から体を守ってくれる作用や、免疫力を強化する作用があります。また、ジャガイモに多く含まれるファイトケミカルの一種であるオスモチンは、脂質や糖代謝に関与し、動脈硬化などの生活習慣病を予防し、肥満防止にも効果があるといわれています。ミネラル類では、体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるカリウムが豊富です。

民間療法では、胃弱にジャガイモのすりおろし汁を飲ませたり、火傷や湿疹の治療などに用いられました。

ちなみにジャガイモのカロリーは、サツマイモの半分程度しかありません。

効果効能
免疫力向上、感染症の予防、疲労回復、動脈硬化の予防、生活習慣病の予防。


注意点
ジャガイモによる食中毒は数は少ないですが、毎年発生しています。有毒物質はソラニン、チャコニンなどで200mg程度で食中毒を発症します。感受性の高い子どもでは、わずか30mg程度のソラニン、チャコニンでも中毒を起こした例があります。

食中毒は食後30分から半日で発症し、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、舌のしびれなどが起きます。日本では重症化することは稀ですが、酷いときは呼吸困難、痙攣、意識障害、最悪は死に至ることもあります。食中毒を防ぐには、緑化したものや小さい未熟なジャガイモは避けて下さい。保存性は高い野菜ですが、日光に当たると芽が出やすく、皮も緑色して、有毒物質のソラニン、チャコニンが増えます。発芽したジャガイモは周囲を大きめにえぐり取ってから調理し、緑化してしまったジャガイモは廃棄するか、皮を厚く剥いてから調理します。子どもには皮つきのまま出さない方が無難です。

じゃがいも(塊茎、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
79.8g 1.6g 0.1g 17.6g 0.9g 10%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.09mg 0.03mg 0.18mg 0μg 1.3mg
0μg 0μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
21μg 0.47mg 0.4μg 35mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 1mg 410mg 3mg
0mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
20mg 40mg 0.4mg 0.2mg 0.10mg 0.11mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 5μg 4μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.6g 0.7g 0.01g 0g 0.02g