ケール(ハゴロモカンラン)の栄養素と効果効能の解説

ケール




どんなもの?
ケール(別名:ハゴロモカンラン)は、地中海原産のアブラナ科の野菜。野生キャベツの近縁で紀元前からあったと言われています。ただし、キャベツのように結球はしません。
ケール

カロリーは100gあたり・・・(葉、生)28kcal

成分としては、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、セレン、クロム、モリブデン、食物繊維、各種フラボノイドなどを含みます。

ケールは、青臭く苦みが強いので、日本ではそのまま食べることはせず、「青汁」などジュースにして飲むのが一般的です。ヨーロッパなどでは、キャベツと同様に煮物、炒めもの、サラダなど一般食材として使用されています。

栄養価は非常に高く、βカロテンはトマトの5.3倍、ビタミンCは温州みかんの2.5倍、ビタミンEはピーマンの3倍、食物繊維はキャベツの2倍、更にカルシウムは野菜類の中でトップクラスの含有量です。効能としては、豊富なビタミンA(βカロテン)、ビタミンC、ビタミンEには抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素の発生を抑える作用、免疫力の向上、動脈硬化など生活習慣病の予防、美肌効果などがあります。さらに豊富なカルシウムは骨粗鬆症の予防、食物繊維は便秘の予防改善に有効です。

ケールにはアブラナ科に共通の成分であるグルコシノレートが含まれ、青汁にすることで細胞内に含まれる分解酵素と混じりあい、抗がん作用のあるイソチオシアネートという物質に変化することから、がん予防効果も見込めます。

効果効能
免疫力向上、感染症の予防、動脈硬化の予防、高血圧の予防改善、胃腸病の改善、血糖値抑制作用、美肌効果、老化防止、骨粗鬆症の予防、整腸作用、便秘の改善、ガン予防。


注意点
青汁を一度にたくさん飲むとお腹が緩くなることがあります。

ケール(葉、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
90.2g 2.1g 0.4g 5.6g 1.5g 3%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
βカロテン βクリプト 0.06mg 0.15mg 0.16mg 0μg 0.9mg
2900μg 13μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
120μg 0.31mg 4.0μg 81mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 210μg 9mg 420mg 220mg
2.4mg 0mg 0.2mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
44mg 45mg 0.8mg 0.3mg 0.05mg 0.55mg 1μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
4μg 1μg 38μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.5g 3.2g 0.03g 0.01g 0.07g