カワハギの栄養素と効果効能の解説

カワハギ(皮剥)




どんなもの?
カワハギ(皮剥)は、フグ目・カワハギ科の硬骨魚。体長は30cm前後で北海道以南から東シナ海まで日本全国幅広く生息しています。

皮が硬くザラザラしていることから、かつては紙やすりの代用としても使われていたとか。名前の由来は、このザラザラの皮を一気に剥いで調理することから、カワハギになったといわれています。山形県ではウシズラ、紀州ではハゲ、関西ではバクチウチと呼ばれることもあります。旬は6月~8月ですが、キモが大きくなる秋から冬場が第二の旬。
カワハギ

カロリーは100gあたり・・・(生)80kcal

成分としては、タンパク質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛などを含みます。

カワハギは、低脂肪、高タンパク質な魚です。良質なタンパク質は、体力向上、代謝活動の促進、免疫力を向上させる働きがあります。身の脂質はわずか0.1%しかなく(ハクサイと同じレベル)あんたそれでも魚ですか? と言いたくなるような少なさです。

脂質が少ないので消化吸収がよく、高齢者や病中病後の体力回復にもうってつけ。低カロリーな魚なのでダイエット中の方にもお勧めです。また、脂質を抑えながらタンパク質を補充できるので、筋トレを行っている人にもお勧めです。ビタミン類ではビタミンDの多さが目を引きます。ビタミンDはカルシウム濃度の調整を行うビタミンなので、極端に不足すると骨代謝異常、骨軟化症、高齢者では骨粗しょう症の原因となります。

カワハギは淡白で上品な身も美味しいですが、キモが絶品といわれています。ちなみにキモは身と違って脂質やビタミン・ミネラルが豊富です。

効果効能
体力UP、疲労回復、免疫力向上、代謝活動の促進、ダイエット、筋トレ、骨粗鬆症の予防。


注意点
特になし。

カワハギ(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
79.9g 18.8g 0.1g 0g 1.2g 65%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.02mg 0.07mg 0.45mg 1.3μg 3.0mg
2μg 0μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
6μg 0.17mg 0μg 0mg 43.0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 110mg 380mg 13mg
0.6mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
28mg 240mg 0.2mg 0.4mg 0.03mg 0.02mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 47mg
0g 0g 0.02g 0.01g 0.03g