コールラビの栄養素と効果効能の解説

コールラビ




どんなもの?
コールラビは、地中海原産のアブラナ科の多年草。カブのような形ですがキャベツの一変種で、日本に伝わったのは明治初期といわれています。ドイツ語でコールは「キャベツ」、ラビは「カブ」という意味で、それが名の由来となっています。味はクセがないので生でもおいしく食べられ、加熱するとほのかな甘みがでます。栽培が比較的簡単なことから最近は家庭菜園などでも人気が出ています。別名:蕪甘藍(かぶかんらん)。
コールラビ

カロリーは100gあたり・・・(球茎、生)21kcal

成分としては、水分が93.2%、ビタミンA(βクリプトキサンチン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、)、ビタミンC、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。

コールラビは、ビタミン・ミネラル類の総合値は野菜類の平均以下ですが、ビタミンCはかなり豊富に含まれます。これは淡色野菜類の中ではトップクラスの含有量(100gあたり45mg)でキャベツをも上回ります。ビタミンCには抗酸化作用、免疫活性作用、ストレスに対抗するホルモンの生成を助ける作用があります。また、ビタミンCはコラーゲンの合成を促すので美肌効果も期待できます。さらに、胃腸薬にも配合されているビタミンU(S-メチルメチオニン/キャベジン)が含まれているので、胃腸障害の改善にも役立ちます。

コールラビにはアブラナ科に共通の成分である、グルコシノレートが含まれ、噛んだりすることで野菜の細胞内に含まれる分解酵素と混じりあい、抗がん作用のあるイソチオシアネートという物質に変化することから、がん予防効果も見込めます。

効果効能
免疫力向上、動脈硬化の予防、高血圧の予防、美肌効果、胃腸障害の改善、がん予防。


注意点
特になし。

コールラビ(球茎、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
93.2g 1.0g 0g 5.1g 0.6g 7%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
βカロテン βクリプト 0.04mg 0.05mg 0.09mg 0μg 0.2mg
0μg 23μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
73μg 0.20mg 0μg 45mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 7μg 7mg 240mg 29mg
0mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
15mg 29mg 0.2mg 0.1mg 0.02mg 0.07mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.3g 1.6g