マカダミアナッツの栄養素と効果効能の解説

マカダミアナッツ




どんなもの?
マカダミアナッツは、オーストラリア原産のヤマモガシ科マカダミア属の常緑高木であるマカダミアの実。アーモンド同様、堅い殻の中の仁(じん)の部分を食用にします。現在、ハワイ島で大規模栽培され主産地となっています。チョコレートやクッキーとの相性が良く、ハワイお土産の定番となっている、マカダミアナッツが入ったハワイアンホーストのチョコレートは有名。口当たりがよく、味はクセがなくほのかに甘い香りがする。

マカダミアナッツ
カロリーは100gあたり・・・(炒り、味付け)720kcal

主な成分としては、脂質、タンパク質、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、鉄、銅、亜鉛、セレン、食物繊維などを含みます。

マカダミアナッツとアーモンドを比較すると、タンパク質、ビタミン、ミネラルはすべてアーモンドの方が優れており、マカダミアナッツが勝てるのは脂質の多さしかありません。ちなみに食用油、バター、肉の脂身部分を除けば、全食品の中で一番脂質が多いのがマカダミアナッツです。

マカダミアナッツとアーモンド100gあたりの栄養素比較表
アーモンド マカダミアナッツ
カロリー 598kcal 720kcal
タンパク質 18.6g 8.3g
脂質 54.2g 76.7g
ビタミンB1 0.24mg 0.21mg
ビタミンB2 0.92mg 0.09mg
ビタミンE 32.1mg 0mg
カリウム 770mg 300mg
カルシウム 230mg 47mg
4.7mg 1.3mg
亜鉛 4.0mg 0.7mg
食物繊維 10.4g 6.2g

マカダミアナッツは約77%が脂質なので、脂を食べているようなものですが、脂質を構成する脂肪酸はオリーブなどと同じ一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が全体の58%、パルミトレイン酸が21%を占めるので体には良い脂です。オレイン酸にはLDL(悪玉)コレステロールを下げる作用があり、動脈硬化の予防、高血圧の予防、心疾患の予防などに効果があります。

その他では不溶性食物繊維が多いので整腸作用が期待できますが、ビタミン・ミネラル類はどれも少な目なので、効能が期待できるものはありません。

効果効能
動脈硬化の予防、高血圧の予防、心疾患の予防、老化防止、疲労回復、整腸作用。


注意点
高カロリーなので食べ過ぎには注意。

マカダミアナッツ(味付け)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
1.3g 8.3g 76.7g 12.2g 1.5g 0%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.21mg 0.09mg 0.21mg 0μg 2.1mg
0μg 0μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
16μg 0.50mg 6.5μg 0mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 5μg 190mg 300mg 47mg
0mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
94mg 140mg 1.3mg 0.7mg 0.33mg 0mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
13μg 2μg 5μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0g 6.2g 12.46g 59.23g 1.56g