メロンの栄養素と効果効能の解説

メロン




どんなもの?
メロンは、東アフリカ原産のウリ科の一年生果菜。西洋メロンが日本に渡来したのは明治中頃といわれています。成分としては、水分、糖質、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄 、亜鉛、銅 などを含みます。
メロン
カロリーは100gあたり・・・(温室メロン、生)42kcal、(露地メロン、生)42kcal

メロンの特徴として挙げられるのが、糖質とカリウムの含有量が多いことです。メロンというと病気見舞いの定番果物になっていますが、消化吸収のよいショ糖やブドウ糖は病中病後の体力回復を助けるので、理にかなっているといえます。

豊富なカリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので、高血圧の予防、動脈効果の予防に効果があります。また、暑い時期に大量に汗をかくと、カリウムが汗とともに排泄されてしまうので低カリウム状態になります。そうなると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりする、いわゆる夏バテの症状が現れます。メロンの豊富なカリウムは夏バテの改善にも効果があります。

温室メロンと露地メロンを比べると、露地メロンの方がビタミンA(βカロテン)、ビタミンCとも多く含んでいます。βカロテンやビタミンCは、抗酸化作用により老化の原因となる活性酸素の発生を抑える作用や、体の免疫力を高め感染症を予防する効果、美肌効果など美容にも有用です。

ちなみにアンデスメロンという品種は、アンデス山地が原産ではなく、日本のサカタのタネという会社が開発したメロンです。作って安心、買って安心から「安心ですメロン」の名で売り出す予定だったが、最終的に「アンデスメロン」という名になりました。

効果効能
疲労回復、利尿作用、むくみの改善、高血圧の予防、夏バテの改善、美肌効果。


注意点
カリウムの含有量が多く、腎臓機能が低下している人が多量摂取すると高カリウム血症を起こす可能性があるので注意する。

メロン(温室、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
87.8g 1.1g 0.1g 10.3g 0.7g 50%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.06mg 0.02mg 0.1mg 0μg 0.5mg
0μg 32μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
32μg 0.19mg 0.9μg 18mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 7mg 340mg 8mg
0.2mg 0mg 0.1mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
13mg 21mg 0.3mg 0.2mg 0.05mg 0.04mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
2μg 1μg 4μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.2g 0.3g