モモ(桃)
どんなもの?
モモは、中国原産のバラ科サクラ属の落葉小高木。モモが日本に渡来したのは、縄文時代、弥生時代ともいわれているので古い歴史があります。現在、白鳳、浅間白桃、あかつき、日川白鳳、川中島白桃、ゆうぞら、など様々な品種が流通しています。
カロリーは100gあたり・・・モモ(生)40kcal、ヤマモモ(生)44kcal
成分としては、水分が88.7%、糖質、ビタミンA(βクリプトキサンチン)、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、鉄、亜鉛、リン、食物繊維などを含みます。
モモは水分と糖質が多く、消化吸収のよいショ糖、果糖、ブドウ糖は病中病後の体力回復を助け、疲労からの回復を早めてくれる効果があります。また、果物類の中でモモはビタミンEを比較的多く含みます。ビタミンEは若返りのビタミンと言われているように、強い抗酸化作用で老化を防止します。更にモモの食物繊維は水溶性のペクチンなので、血中コレステロール値を下げる作用や、腸内の老廃物を便と一緒に体外に排出してくれる作用があります。
モモの種子を乾燥させたものを漢方では「桃仁(とうにん)」と呼び、下腹部痛、月経不順などに用いています。また、モモの蕾(つぼみ)には、ケンフェロール配糖体が含まれ、強い緩下作用があります。漢方では「白桃花(はくとうか)」と呼び、利尿や便秘などに用います。
効果効能
疲労回復、老化防止、動脈硬化の予防、整腸作用、便秘の改善。
注意点
モモは一定の頻度でアレルギーを発症することから、加工食品への表示が奨励されています。モモは冷やしすぎると味が落ちるので、食べる2~3時間前に冷蔵庫に入れるのが理想です。
もも(生)100gあたりの栄養成分表
水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 廃棄率 |
88.7g | 0.6g | 0.1g | 10.2g | 0.4g | 15% |
ビタミンA | B1 | B2 | B6 | B12 | ナイアシン | |
レチノール | βクリプト | 0.01mg | 0.01mg | 0.02mg | 0μg | 0.6mg |
0μg | 9μg |
葉酸 | パントテン | ビオチン | C | D |
5μg | 0.13mg | 0.3μg | 8mg | 0μg |
E | K | ナトリウム | カリウム | カルシウム | |||
α | β | γ | δ | 0μg | 1mg | 180mg | 4mg |
0.7mg | 0mg | 0mg | 0mg |
Mg | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン | ヨウ素 |
7mg | 18mg | 0.1mg | 0.1mg | 0.05mg | 0.04mg | 0μg |
セレン | クロム | モリブデン | 食物繊維 | 脂肪酸 | コレステロール | |||
0μg | 0μg | 1μg | 水溶性 | 不溶性 | 飽和 | 一価 | 多価 | 0mg |
0.6g | 0.7g | - | - | - |