パイナップルの栄養素と効果効能の解説

パイナップル(鳳梨)




どんなもの?
パイナップルは、南アメリカ原産のパイナップル科の常緑多年草。日本には1845年(弘化二年)にオランダ人が持ち込んだのが最初とされます。熟した果実は香りがよく、適度な酸味と甘味があり、果汁も豊富です。アナナス、パイン、パインアップルと呼ばれることもある。輸入物が通年出回りますが、国内産の旬は6月~8月。
パイナップル

カロリーは100gあたり・・・(生)51kcal、(缶詰)84kcal、(ストレートジュース)41kcal

成分としては、水分、糖質、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、カリウム、カルシュウム、マグネシウム、リン、マンガン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維、クエン酸、リンゴ酸などが含まれます。

パイナップルの特徴としては、タンパク質分解酵素のブロメラインを含んでいることです。肉と一緒に食べると、肉が柔らかくなり、消化吸収がよくなります。また、ブロメラインは去痰薬の成分にもなっています。ただし、缶詰のパイナップルは熱処理されているので、ブロメラインの効能はありません。

ビタミン、ミネラル類はどれも少なめですが、豊富な糖質とビタミンCも100gあたり27mg含んでいるので、疲労回復効果や免疫力向上が見込めます。

効果効能
消化吸収の促進、去痰、抗炎症作用、疲労回復、免疫力向上、便秘の改善。


注意点
未成熟なパイナップルは食べない。消化不良を起こしたり、シュウ酸カルシウムの影響で舌がピリピリします。皮が赤く色付き、香りが強まって葉が枯れたら食べごろです。カットしたものは、果肉の色が鮮やかな黄色よりも、濃く暗めの黄色の方が熟しています。

パイナップル(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
85.5g 0.6g 0.1g 13.4g 0.4g 45%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.08mg 0.02mg 0.08mg 0μg 0.2mg
0μg 30μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
11μg 0.28mg 0.27μg 27mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 0mg 150mg 10mg
0mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
14mg 9mg 0.2mg 0.1mg 0.11mg 0.76mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.1g 1.4g