鯛(たい)の栄養素と効果効能の解説

鯛(たい)




どんなもの?
鯛(たい)は、スズキ目タイ科の硬骨魚の総称。味がよく、日本では「めでたい」にかけて縁起のよい魚として人気があります。

「くろだい」「ちだい」「きだい」など、タイと名のつく魚は日本の周辺だけでも200種を越えますが、一般的に鯛といえば真鯛(まだい)のことを指します。日本各地で漁獲されるが、天然物は少なく、市場に流通する8割以上が養殖物です。
真鯛
カロリーは100gあたり・・・(まだい天然、生)142kcal、(まだい養殖、生)194kcal

有効成分としては、良質なタンパク質、多価不飽和脂肪酸(オメガ3系)、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12 、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛などを含みます。

鯛は良質のタンパク質を豊富に含み、脂質が少なめなのが特徴です。特に天然物は100gあたり5.8gと養殖物の10.8 gと比べると半分程度の脂質しかないのでカロリーも低めです。良質なタンパク質は、体力、筋力、免疫力を向上させ、代謝活動を促進する働きがあります。

多価不飽和脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)の含有量は、青魚類に比べると落ちますが、鯛にもしっかりと含まれています。

落ちぶれてもそれなりの値打ちがあることの例えで「腐っても鯛」という慣用句があります。これは、むかし鯛は滅多に食べられない高級魚だったことからきていますが、栄養学的にも脂質が少ないので鮮度の低下が遅く、うま味成分のイノシン酸の分解速度も遅いので、味も長く保たれるという特徴を持っています。

効果効能
疲労回復、免疫力向上、体力向上、筋力向上、成長促進、動脈硬化の予防。


注意点
特になし。

真鯛(養殖、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
66.1g 21.7g 10.8g 0.1g 1.3g 55%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.34mg 0.09mg 0.37mg 1.4μg 5.4mg
11μg 0μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
4μg 1.39mg 7.9μg 2mg 8μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 56mg 470mg 11mg
2.4mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
34mg 240mg 0.2mg 0.5mg 0.02mg 0.01mg 6μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
38μg 1μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0g 0g 2.59g 3.12g 2.80g