玉ねぎ
どんなもの?
玉ねぎは、西アジア原産のユリ科の多年生作物。玉ねぎの歴史は古く、紀元前から栽培されていたいました。日本でも安永4年(1775年)に長崎で栽培されていたという記録が残されていますが、本格的に導入されたのは明治初年といわれています。
カロリーは100gあたり・・・(生)37kcal
成分としては、水分、糖質、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、リン、鉄、亜鉛、硫化アリル、食物繊維などを含みます。
ビタミン・ミネラルの含有量はどれも少なく、そちらの面からの効能は期待できません。しかし、玉ねぎの刺激成分である硫化アリルには、血液を固まりにくくする作用があるので血栓予防に効果があり、他にもコレステロール低下、血糖値抑制作用、殺菌効果などがあります。
また、硫化アリルには糖質をエネルギーに分解するときの補酵素となるビタミンB1の吸収率を高める作用があるので、間接的にスタミナの強化や疲労回復効果が期待できます。さらに、玉ねぎに含まれるグルコキニンには血糖値を下げる作用があるといわれています。
民間療法として、きざんだ玉ねぎを部屋に置くと寝付きが良くなるという話や、硫化アリルは脳の中枢神経機能を正常に保つビタミンB1の吸収を高めるので、玉ねぎを食べるとイライラなどが解消して不眠に効果があるとされている。
玉ねぎは加熱すると硫化アリルが還元されて甘味が出るので、さまざまな料理に深みを与えてくれます。
効果効能
滋養強壮、疲労回復、血行促進、動脈硬化の予防、血糖値の改善、糖尿病の予防改善、血栓予防、殺菌作用、不眠症の改善。
注意点
抗凝血薬、糖尿病薬の作用を強める可能性がある。アスピリンと併用すると、玉ねぎアレルギーを増加させる可能性がある。
玉ねぎ(生)100gあたりの栄養成分表
水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 廃棄率 |
89.7g | 1.0g | 0.1g | 8.8g | 0.4g | 6% |
ビタミンA | B1 | B2 | B6 | B12 | ナイアシン | |
レチノール | βカロテン | 0.03mg | 0.01mg | 0.16mg | 0μg | 0.1mg |
0μg | 1μg |
葉酸 | パントテン | ビオチン | C | D |
16μg | 0.19mg | 0.6μg | 8mg | 0μg |
E | K | ナトリウム | カリウム | カルシウム | |||
α | β | γ | δ | 0μg | 2mg | 150mg | 21mg |
0.1mg | 0mg | 0mg | 0mg |
Mg | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン | ヨウ素 |
0.15mg | 33mg | 0.2mg | 0.2mg | 0.05mg | 0.15mg | 1μg |
セレン | クロム | モリブデン | 食物繊維 | 脂肪酸 | コレステロール | |||
1μg | 0μg | 1μg | 水溶性 | 不溶性 | 飽和 | 一価 | 多価 | 1mg |
0.6g | 1.0g | 0.01g | 0g | 0.03g |