トビウオ(飛魚)の栄養素と効果効能の解説

トビウオ(飛魚)




どんなもの?
トビウオトビウオは、ダツ目トビウオ科ハマトビウオ属の硬骨魚の総称。その種類は多く世界では約50種、日本近海で約30種(アカトビ、ホソトビウオ、アヤトビウオ、ハマトビウオ、ツクシトビウオなど)が生息しています。

トビウオは外敵から逃げるため大きな胸びれを広げ400m(時間にして1分)近く飛ぶこともあります。また、トビウオは飛ぶ魚なので、それが飛躍につながるため縁起のよい魚として祝いの席でも親しまれています。英語名はフライング・フィッシュ。旬は春から夏。
とびうお
カロリーは100gあたり・・・(生)96kcal

成分としては、タンパク質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛などを含みます。

トビウオには胃袋がありません。これは飛ぶ必要から重い内臓を不要とした進化の形です。また、運動量が多いことから脂肪分は100gあたり0.7gと少ない。回遊魚は赤身の魚が多いですが、トビウオは高タンパク・低脂肪の白身魚です。良質なタンパク質は体力向上、代謝活動の促進、免疫力を向上させる働きがあり、脂質が少ないので消化吸収がよく、病中病後の体力回復にもうってつけ。また、高齢者やダイエット中の人にも適した食材と言えます。

ビタミン類ではビタミンB6とナイアシンが比較的多く含まれます。ビタミンB6は、タンパク質、脂質、炭水化物の代謝の補酵素で、免疫機能を正常に保つ作用、皮膚や粘膜の健康維持する作用、肝脂肪の蓄積を防ぐ作用があります。ナイアシンは、脳神経の働きを助ける作用、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する作用、血管を拡張し血行をよくする作用があります。

効果効能
疲労回復、病中病後の体力回復、免疫力向上、ダイエット、美肌効果、代謝活動の促進、二日酔い予防。


注意点
特になし。

トビウオ(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
76.9g 21.0g 0.7g 0.1g 1.3g 40%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.01mg 0.10mg 0.47mg 3.3μg 7.1mg
3μg 0μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
8μg 0.42mg 0μg 1mg 2.0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 64mg 320mg 13mg
2.3mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
37mg 340mg 0.5mg 0.8mg 0.06mg 0.01mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 59mg
0g 0g 0.15g 0.07g 0.22g