冬瓜(とうがん)
どんなもの?
冬瓜(とうがん)は、熱帯アジア原産のウリ科トウガン属 の一年生果菜。日本に渡来したのは平安時代といわれています。熱帯地方では体調を整える重要な野菜となっています。7月~8月に旬を迎える夏野菜ですが、冬まで保存ができる瓜というのが名の由来になっています。
カロリーは100gあたり・・・(果実、生)16kcal
成分としては、水分が95.2%、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、ヨウ素、食物繊維などを含みます。
ビタミン類に関しては、ビタミンCが100gあたり39mgと比較的多く含まれますが、その他のビタミンはごく微量です。ミネラル類も少なめで、カリウムの100gあたり200mgが目につく程度です。ただ、冬瓜は低カロリーなヘルシー野菜なので一度にたくさん食べることができ、ビタミンC、カリウム、食物繊維を効率よく摂取することができます。
ビタミンCは免疫力を高め感染症を予防する作用、抗酸化作用、抗ストレス作用、皮膚と粘膜の健康を保つ作用があります。
カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので高血圧の予防改善に役立ちます。また、暑い時期に大量に汗をかくと、カリウムが汗とともに排泄されてしまうので低カリウム状態になります。そうなると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりする、いわゆる夏バテの症状が現れます。冬瓜に含まれるカリウムと豊富な水分は、体調を整え夏バテの改善にも効果があります。
食物繊維は水溶性/不溶性のバランスが良く、整腸作用、便秘の改善に有効です。
中国ではトウガンは体に溜まった余分な熱をとるとされています。また、冬瓜の種子は冬瓜子(とうがし)という生薬になり、利尿・むくみの改善・排膿などに用いられます。「本草綱目」には、健康に痩せたい人、体重を減らしたい人は常に多食した方がよいと記されています。
効果効能
免疫力向上、美肌効果、高血圧の予防、利尿作用、むくみの改善、夏バテの改善、整腸作用、便秘の改善、ダイエット。
注意点
特になし。
とうがん(果実、生)100gあたりの栄養成分表
水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 廃棄率 |
95.2g | 0.5g | 0.1g | 3.8g | 0.4g | 30% |
ビタミンA | B1 | B2 | B6 | B12 | ナイアシン | |
レチノール | βカロテン | 0.01mg | 0.01mg | 0.03mg | 0μg | 0.4mg |
0μg | 0μg |
葉酸 | パントテン | ビオチン | C | D |
26μg | 0.21mg | 0.2μg | 39mg | 0μg |
E | K | ナトリウム | カリウム | カルシウム | |||
α | β | γ | δ | 1μg | 1mg | 200mg | 19mg |
0.1mg | 0mg | 0mg | 0mg |
Mg | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン | ヨウ素 |
7mg | 18mg | 0.2mg | 0.1mg | 0.02mg | 0.02mg | 7μg |
セレン | クロム | モリブデン | 食物繊維 | 脂肪酸 | コレステロール | |||
0μg | 0μg | 4μg | 水溶性 | 不溶性 | 飽和 | 一価 | 多価 | 0mg |
0.4g | 0.9g | - | - | - |