フグ(河豚)
どんなもの?
フグ(河豚)は、フグ目にフグ科に属する魚の総称。フグの種類は多いが、その中で最高級とされているのが「トラフグ」です。ただ、天然のトラフグの日本での漁獲量は大変少ないので、ほとんどが養殖または輸入ものです。マフグは比較的漁獲量が多く、トラフグの代用品として人気があります。栄養価的には、トラフグもマフグもほとんど同じです。旬は10月~3月。
カロリーは100gあたり・・・(トラフグ、養殖、生)85kcal、(マフグ、生)84kcal
成分としては、タンパク質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛などを含みます。
フグは低脂肪、低カロリー、高タンパク質な魚です。身の脂質はわずか0.3%しかなく、脂質を抑えながら良質なタンパク質を補充できます。良質なタンパク質には、体力向上、代謝活動の促進、免疫力を向上させる働きがあります。また、フグのタンパク質にはコラーゲンが豊富に含まれています。(特に皮の部分) コラーゲンは美肌効果や関節の痛みの緩和などに有用です。
効果効能
体力UP、疲労回復、免疫力向上、代謝活動の促進、美肌効果、関節の痛みの緩和。
注意点
「フグは食いたし命は惜しし」という言葉があるように、フグの肝臓や卵巣に含まれているテトロドトキシンは青酸カリの約1000倍に匹敵する猛毒です。このため一般消費者に対する未処理フグの販売は禁止されていいます。有毒部位は種類ごとに異なるので、釣ったフグを素人が調理するのは大変危険です。
トラフグ(養殖、生)100gあたりの栄養成分表
水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 廃棄率 |
78.9g | 19.3g | 0.3g | 0.2g | 1.3g | 0% |
ビタミンA | B1 | B2 | B6 | B12 | ナイアシン | |
レチノール | βカロテン | 0.06mg | 0.21mg | 0.45mg | 1.9μg | 5.9mg |
3μg | 0μg |
葉酸 | パントテン | ビオチン | C | D |
3μg | 0.36mg | 0μg | 0mg | 4.0μg |
E | K | ナトリウム | カリウム | カルシウム | |||
α | β | γ | δ | 0μg | 100mg | 430mg | 6mg |
0.8mg | 0mg | 0mg | 0mg |
Mg | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン | ヨウ素 |
25mg | 250mg | 0.2mg | 0.9mg | 0.02mg | 0.01mg | 0μg |
セレン | クロム | モリブデン | 食物繊維 | 脂肪酸 | コレステロール | |||
0μg | 0μg | 0μg | 水溶性 | 不溶性 | 飽和 | 一価 | 多価 | 65mg |
0g | 0g | 0.06g | 0.04g | 0.10g |