パッションフルーツの栄養素と効果効能の解説

パッションフルーツ




どんなもの?
パッションフルーツ(Passion fruit)は、ブラジル原産のトケイソウ科トケイソウ属の果物。和名はクダモノトケイソウといいます。日本では鹿児島、沖縄、小笠原諸島などで生産されています。

パッションを辞書で引くと、情熱という意味の他にキリストの受難という意味があります。パッションフルーツのパッションは情熱ではなく、キリストの受難の方を意味します。それはパッションフルーツの花の雌しべが十字架に見えることからきています。日本ではこれを十字架に見るような概念はないので、花が時計に似ていることからトケイソウといいます。
パッションフルーツ

カロリーは100gあたり・・・(果汁、生)64kcal

成分としては、水分、糖質、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、リン、鉄、亜鉛、食物繊維などが含まれます。

パッションフルーツは抗酸化ビタミンのβカロテン、ビタミンC、ビタミンEを含み、その中でもβカロテンは100gあたり1100μgと多く、これは果物類ではトップクラスの含有量です。体内で必要に応じてビタミンAに変換されるβカロテンは、抗酸化作用により老化の原因となる活性酸素の発生を抑える作用や、免疫活性作用、発がん抑制作用があります。

その他に目を向けると、果物にしてはナイアシンと葉酸が多いのも特徴です。ナイアシンには循環系、消化系、神経系の働きを促進する効果があり、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する作用があります。葉酸は貧血を防いだり、動脈硬化の危険因子であるホモシステインという悪玉アミノ酸が増えるのを防ぐ作用、胎児の正常な発育を助ける働きがあります。

効果効能
免疫力向上、感染症の予防、発がん抑制、動脈硬化の予防、貧血の予防、老化防止。


注意点
特になし。

パッションフルーツ(果汁、生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
82.0g 0.8g 0.4g 16.2g 0.6g 0%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
βカロテン βクリプト 0.01mg 0.09mg 0.18mg 0μg 1.9mg
1100μg 16μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
86μg 0.63mg 0μg 16mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 5mg 280mg 4mg
0.2mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
15mg 21mg 0.6mg 0.4mg 0.08mg 0.10mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0g 0g