梅肉エキスの効果効能と注意点の解説

梅肉エキス




どんなもの?
梅(うめ)は、中国原産のバラ科サクラ属の落葉高木で、日本には西暦550年ごろに中国から伝わったといわれています。梅肉エキスは青梅の果汁を絞って煮詰め、ペースト状にしたものです。
ウメ
梅の果肉には、クエン酸、リンゴ酸、ピクリン酸、コハク酸、カテキン酸、酒石酸などの有機酸が多く含まています。クエン酸やリンゴ酸には疲労回復効果があり、カテキン酸には胃腸の働きを活発に効果、ピクリン酸には肝臓の機能を活性化する効果があります。この他にも、梅肉エキスを製造する過程で生まれるムメフラールには、血液をサラサラにして動脈効果を予防する効果があります。

また、梅がもつ有機酸はコレラ菌や腸チフス菌などを死滅させる強い殺菌作用があり、抗生物質がなかった時代には梅が使われていたほどです。最近では、胃がんとの関連が指摘されるピロリ菌の増殖を抑制する働きが注目されています。

効果効能
疲労回復、下痢の改善、便秘の改善、血行促進、動脈硬化の予防、冷え性の改善、肩こりの改善、二日酔いの改善、乗り物酔いの予防、殺菌・防腐作用。

注意点
生の青梅には青酸配糖体のアミグダリンが多く含まれ、大量に摂取すると青酸中毒を起こすので食べないで下さい。熟した実や加工品はアミグダリンが分解され、問題がない量まで減っているので中毒を起こす心配はありません。