真菰筍(マコモタケ)の栄養素と効果効能

真菰筍(マコモタケ)




どんなもの?
マコモは、イネ科の大形多年草で、湖、沼、河川などの水辺に群生しています。日本ではマコモを食べるのは一般的ではありませんが、中国や東南アジアでは古くから食用や薬用として用いられてきました。
マコモダケ

カロリーは100gあたり・・・(生)21kcal

特にマコモに寄生した黒穂菌(クロボキン)の影響で肥大した茎の部分を「マコモタケ」と呼び、タケノコのような感じで食べることができます。現在はマコモを粉末にした健康食品も市販されています。

成分としては、水分が93.5%、炭水化物、βカロテン、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維、葉緑素のクロロフィルなどを含みます。

マコモタケは、βカロテン、ビタミンB群、ビタミンCを含むものの、その含有量はどれもわずかです。ミネラル類に目を向けるとカリウムが比較的豊富です。カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので、高血圧の予防改善に効果があります。また、食物繊維の総量も多いとは言えないが、不溶性中心の組成なので大腸で水分を吸収して便のかさを増やし、腸壁を刺激して蠕動運動を促すことで便秘の改善に役立ちます。

栄養価は低いが、その分タケノコより低カロリーな野菜なのでダイエットにも向いていると言えます。

効果効能
高血圧の予防改善、整腸作用、便秘の改善、ダイエット。



注意点
まれにアレルギーや過敏症の症状が現れる人がいます。

まこもだけ(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
93.5g 1.3g 0.2g 4.4g 0.6g 15%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.04mg 0.03mg 0.08mg 0μg 0.5mg
0μg 15μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
43μg 0.25mg 0μg 6mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 2μg 2mg 240mg 2mg
0mg 0mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
8mg 42mg 0.2mg 0.2mg 0.02mg 0.25mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.2g 2.1g 0.05g 0.01g 0.04g