小松菜(コマツナ)の栄養素と効果効能の解説

小松菜(コマツナ)




どんなもの?
小松菜(コマツナ)は、アブラナ科の一年生または二年生葉菜。江戸時代に現在の東京都江戸川区の小松川で栽培され始めたことで、小松菜という名がついた。関東地方に馴染みが深い野菜で、埼玉、東京、神奈川、千葉、茨城で全国生産量の約5割を占めます。
小松菜(こまつな)

カロリーは100gあたり・・・14kcal

主な成分としては、水分が94.1%、タンパク質、炭水化物、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、亜鉛、銅、モリブデン、食物繊維などを含みます。

小松菜の特徴は、ほうれん草と似ていて、βカロテン、ビタミンC、ビタミンK、葉酸を豊富に含みます。ビタミンCとカルシウムはほうれん草より多く、特にカルシウムはほうれん草の2倍近くあります。

効能としては、豊富なビタミンA(βカロテン)やビタミンCには抗酸化作用があり、老化や病気の原因となる活性酸素の発生を抑える作用、免疫活性作用、疲労回復、美肌効果があります。また、カルシウムとカルシウムを骨へ定着させる作用のあるビタミンKの含有量も多いので、骨粗鬆症の予防にも効果が見込めます。

また、アブラナ科の野菜である小松菜にはグルコシノレートが含まれ、噛んだりすることで野菜の細胞内に含まれる分解酵素と混じりあい、抗がん作用のあるイソチオシアネートという物質に変化し、がんを予防する効果があります。

ちなみに小松菜は、ほうれん草よりアクが少なく、下茹での必要はありません。ただ、日持ちが悪いので買ったら早めに食べ切るようにしましょう。

効果効能
免疫力向上、感染症の予防、疲労回復、老化防止、骨粗鬆症の予防、がん予防。


注意点
特になし。

小松菜(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
94.1g 1.5g 0.2g 2.4g 1.3g 15%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
レチノール βカロテン 0.09mg 0.13mg 0.12mg 0μg 1.0mg
0μg 3100μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
110μg 0.32mg 2.9μg 39mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 210μg 15mg 500mg 170mg
0.9mg 0mg 0.1mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
12mg 45mg 2.8mg 0.2mg 0.06mg 0.13mg 2μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
1μg 2μg 10μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.4g 1.5g 0.02g 0g 0.08g