ビオチンの効果効能の解説

ビオチン


ビオチンとは
・ビオチン(別名ビタミンB7・ビタミンH)は、皮膚炎を予防することから発見された水溶性ビタミンの一つ。ビタミンB群。

・ビオチンは、三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)の代謝を助け、エネルギーに変える。

・ビオチンは、腸内細菌によっても合成される。

・ビオチンは、中性、酸性、アルカリ性、酸素、光には安定、 熱には不安定。



ビオチンの摂取基準表
年齢 目安量(μg/日)
男性 女性
0~5月 4 4
6~11月 10 10
1~2歳 20 20
3~5歳 20 20
6~7歳 25 25
8~9歳 30 30
10~11歳 35 35
12~14歳 50 50
15~17歳 50 50
18~29歳 50 50
30~49歳 50 50
50~69歳 50 50
70歳以上 50 50
妊婦 初期 50
中期 50
末期 50
授乳婦 50

ビオチンの効果効能
・脱毛・白髪の予防。

・筋肉痛の緩和、疲労回復。

・皮膚の健康を保つ。


ビオチンが多く含まれる食品 100gあたりμg
パン酵母、乾燥 310.0
鶏/レバー/生 232.0
からし/粉 158.0
豚/じん臓/生 100.0
バターピーナッツ 96.0
落花生/乾、大粒種 92.0
落花生/乾、小粒種 92.0
牛/じん臓/生 90.0
インスタントコーヒー 88.0
ヘーゼルナッツ/フライ味付 82.0
ひまわり/フライ味付 80.0
豚/レバー/生 80.0
牛/レバー/生 76.0
あおのり/素干し 74.0
卵黄/生 65.0
アーモンド/フライ味付 62.0
バジル/粉 62.0
卵黄/ゆで 55.0
せん茶 52.0
とうがらし/粉 49.0
ビオチンが多く含まれる食品 100gあたりμg
あまのり/焼きのり 47.0
けし/乾 47.0
落花生/未熟豆、生 44.0
あまのり/ほしのり 41.0
パプリカ/粉 39.0
そば粉/表層粉 38.0
乾しいたけ 37.0
えごま/乾 35.0
大豆/全粒/米国産、乾 34.0
黒砂糖 34.0
大豆/全粒/中国産、乾 33.0
大豆/全粒/ブラジル産、乾 33.0
紅茶 32.0
大豆//全粒/国産、乾 29.0
カットわかめ 28.0
カレー粉 28.0
種実/あさ/乾 27.0
種実/はす/成熟、乾 27.0
さんしょう/粉 27.0
練りマスタード 25.0
ビオチンが多く含まれる食品 100gあたりμg
全卵/生 25.0
全卵/ゆで 25.0
まいたけ/生 25.0
わさび/粉、からし粉入り 24.0
パセリ/乾 24.0
まがれい/生 24.0
レンズまめ/全粒、乾 23.0
あさり/生 23.0
粒入りマスタード 23.0
オートミール 22.0
ひよこまめ/全粒、乾 21.0
あらげきくらげ/乾 21.0
大豆/テンペ 20.0
こしょう/黒、粉 20.0
カシューナッツ/フライ味付 19.0
脱脂粉乳 19.0
うずら卵/全卵、生 19.0
大豆/寺納豆 19.0
すけとうだら/たらこ/生 18.0
そば粉/中層粉 18.0
野菜類のビオチン含有量ベスト5:モロヘイヤ14.0μg、菜の花12.0μg、枝豆11.0μg、カリフラワー9.0μg、ブロッコリー9.0μg

ビオチンの不足
・白髪、脱毛。

・湿疹などの皮膚症状。

・食欲不振、吐き気、疲労感。

・筋肉痛。

・うつ症状。

・ビオチンは、腸内細菌によっても合成されるため、通常の食生活で不足する心配は殆どない。ただし、卵白中のアビジンはビオチンの吸収を阻害するので、卵白を多量に長期間摂取した人はビオチン欠乏症になる可能性がある。

ビオチンの過剰摂取
・ビオチンの過剰症は殆ど報告されていない。過剰摂取しても尿で体外に排泄される。