銅(Cu)の効果効能の解説

銅(Cu)


銅(元素記号Cu) とは
・銅は、体内に80mg~100mg存在し、主に骨・骨格筋・肝臓、血液に分布している。

・銅は、約10種類の銅依存性酵素と結合して、鉄の代謝を助けたり、エネルギー生成、神経伝達物質の産生、活性酸素の除去などに関与している。

・体内に鉄が十分に足りていても、銅が不足しているとヘモグロビンが生成されず、貧血の原因となる。



銅の摂取基準表
年齢 推奨量
(mg/日)
耐容上限量
(mg/日)
男性 女性 男性 女性
0~5月 *0.3 *0.3
6~11月 *0.3 *0.3
1~2歳 0.3 0.3
3~5歳 0.4 0.4
6~7歳 0.5 0.5
8~9歳 0.6 0.5
10~11歳 0.7 0.7
12~14歳 0.8 0.8
15~17歳 1.0 0.8
18~29歳 0.9 0.8 10 10
30~49歳 1.0 0.8 10 10
50~69歳 0.9 0.8 10 10
70歳以上 0.9 0.7 10 10
妊婦
(付加量)
初期 +0.1
中期 +0.1
末期 +0.1
授乳婦
(付加量)
+0.5
*は目安量

銅の効果効能
・貧血の予防。

・活性酸素を分解する酵素、SODの構成成分。

・紫外線から体を守る。(銅はメラニン色素の生成に関与)

・骨や血管を強くする。(銅はコラーゲンやエラスチンの生成に関与)

・有害金属を弱毒化する。


銅が多く含まれる食品 100gあたりmg
ほたるいか/くん製 12.00
ほたるいか/つくだ煮 6.22
牛/レバー/生 5.30
干しえび 5.17
ピュアココア 3.80
しゃこ/ゆで 3.46
ほたるいか/生 3.42
さくらえび/素干し 3.34
エスカルゴ/水煮缶詰 3.07
ほたるいか/ゆで 2.97
いいだこ/生 2.96
かき/くん製油漬缶詰 2.81
さくらえび/煮干し 2.61
おきあみ/生 2.30
紅茶 2.10
さくらえび/ゆで 2.05
バジル/粉 1.99
ブラジルナッツ/フライ味 1.95
えごま/乾 1.93
いか/塩辛 1.91
銅が多く含まれる食品 100gあたりmg
たにし/生 1.90
カシューナッツ/フライ味付 1.89
フォアグラ/ゆで 1.85
おきあみ/ゆで 1.83
種実/ひまわり/フライ味付 1.81
やつめうなぎ/干しやつめ 1.80
まいたけ/乾 1.78
ごま/炒り 1.68
ごま/乾 1.66
ヘーゼルナッツ/フライ味 1.64
湯葉/干し 1.60
えび/つくだ煮 1.56
ごま/むき 1.53
分離大豆たんぱく 1.51
種実/すいか/炒り味付 1.49
種実/けし/乾 1.48
種実/まつ/生 1.44
粒状大豆たんぱく 1.41
かに/がん漬 1.36
アーモンド/乾 1.35
銅が多く含まれる食品 100gあたりmg
種実/あさ/乾 1.30
せん茶 1.30
種実/まつ/炒り 1.30
種実/かぼちゃ/炒り、味付 1.26
種実/はす/成熟、乾 1.24
くるみ/炒り 1.21
干しぜんまい/干し若芽乾 1.20
とうがらし/粉 1.20
そらまめ/全粒、乾 1.20
こしょう/黒、粉 1.20
ナツメグ/粉 1.20
干しわらび、乾 1.20
かき/養殖、水煮 1.17
ピスタチオ/炒り味付 1.15
繊維状大豆たんぱく 1.13
いか味付け缶詰 1.12
アーモンド/フライ、味付 1.11
大豆/全粒/ブラジル産、乾 1.11
きな粉/全粒大豆 1.10
きな粉/脱皮大豆 1.10

銅の不足
・貧血。

・心血管系異常。

・関節リウマチ、骨粗しょう症。

・高コレステロール血症。

・赤血球寿命の短縮。

・鉄欠乏を伴う心肥大。

*銅は、食品に広く分布しているので、通常の食生活で不足する心配はない。

銅の過剰摂取
・銅中毒。

・ウイルソン病。

・慢性的には、散発性の発熱、嘔吐、黄疸。

・急性症的には、低血圧、溶血性貧血、吐き気、嘔吐、下痢(血便)、尿毒症。

*通常の食生活で過剰摂取を心配する必要はありませんが、サプリメントなどで大量に摂取すると、中毒症状を引き起こす危険性があるで注意を要する。