イノシトールの効果効能の解説

イノシトール


どんなもの?
イノシトール(Inositol)は、体内でグルコースから合成される水溶性ビタミン様物質(ビタミンB群の一種)で、細胞膜を構成するリン脂質の重要な成分です。神経の細胞膜に多く含まれ、脳や神経の機能を正常に保つ働きや、脂質代謝を促進する作用があります。ビタミン様物質とは、欠乏症は起こらないなど、ビタミンとしての定義は満たしていないが、ビタミンと似たような働きをする物質のこと。



イノシトールを治療に用いる場合、パニック症候群、強迫性障害、多嚢胞性卵巣症候群の改善に有効性が示されています。うつ病に対しての有効性はまだ検証が不十分。統合失調症、アルツハイマー病などには効果がないとされています。

また、イノシトールには脂質代謝を促進する作用があるので、高脂血症、動脈硬化、高血圧、脂肪肝の予防改善効果が見込めます。

イノシトールは体内で合成され、食品にも広く分布するので欠乏する心配は殆どないが、気になる人はサプリメントで摂取することも可能です。

効果効能
パニック症候群、強迫性障害、多嚢胞性卵巣症候群、高脂血症の予防改善、脂肪肝の予防改善、動脈硬化の予防改善、高血圧の予防改善。

注意点
副作用は特になし。イノシトールは水溶性ビタミン様作用物質なので過剰摂取しても尿で排泄される。