イヌリンの効果効能の解説

イヌリン




どんなもの?
イヌリンは、主に果糖から成る多糖類の一つで、難消化性の水溶性食物繊維です。チコリ、キクイモ、ダリア、ゴボウ、玉ねぎ、ニラなどに含まれ、砂糖や脂肪の代替として用いられることもあります。

イヌリンは、腸内の消化酵素ではほとんど消化されずに大腸に達します。その際に、血中の余分な中性脂肪や腸内の老廃物を便と一緒に体外に排出してくれるので、脂質異常症(高トリグリセライド血症)の改善、腸内環境を整え便秘を改善する効果が臨床試験で証明されています。

また、イヌリン1gあたりの熱量は2kcalと低く、血糖値の上昇を抑制するなど多くの生理作用が期待されるため、欧米では古くから2型糖尿病患者の食事に利用されています。

効果効能
脂質異常症(高トリグリセライド血症)の改善、動脈硬化の予防、高血圧の予防、整腸作用、便秘の予防改善、血糖値の改善、糖尿病の予防改善、肥満防止。

注意点
安全性は高いが、人によってはアレルギー症状を起こすことがある。