核酸(かくさん)の効果効能の解説

核酸(かくさん)




どんなもの?
核酸とは、1868年にスイスのミーシャー(Friedrich Miescher)が発見した、アデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)、シトシン(C)、ウラシル(U)の塩基、糖、リン酸が規則的に結合した高分子の有機化合物です。核酸は、遺伝情報の保存・複製に関与するデオキシリボ核酸(DNA)と、タンパク質の合成に関与するリボ核酸(RNA)に大別されます。

核酸は肝臓で生合成されるか食品中の核酸から再合成されますが、生合成機能は年齢とともに徐々に衰え、食べ物から再合成される核酸への依存度が高まってきます。しかし、日常的に食べる食品に含まれる核酸量だと殆どが腸で消化されてしまい、再合成の役に立つには不十分な量といわれています。

食べ物による核酸の補給が不十分だと再合成のスピードが遅くなり、肌、内蔵、脳などの老化が進む一因となります。また、核酸が不足すると傷ついたDNAの修復に不具合が生じ、細胞のがん化を招く恐れも考えられます。

核酸を多く含む食品は、サケの白子が断トツで、サプリメント類もサケの白子から生成される核酸が主流になっています。

効果効能
免疫力の向上、老化防止、美肌効果、認知症の予防改善、各種生活習慣病の予防、がん予防。

注意点
妊娠中のサプリメントでの大量摂取は危険性が示唆されている。