ビタミンK
ビタミンKとは
・ビタミンKは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンで天然型と人工合成型の2つに分けられる。
・天然型は、K1(フィロキノン)とK2(メナキノン類)で生理活性はほぼ同じ。人工合成型はビタミンK3・ビタミンK4がある。
・緑色植物・海藻、動物の肝臓などに多い。
・空気と熱に対して安定ですが、アルカリや紫外線に対しては不安定。
ビタミンKの摂取基準表 | |||
年齢 | 目安量(μg/日) | ||
男性 | 女性 | ||
0~5月 | 4 | 4 | |
6~11月 | 7 | 7 | |
1~2歳 | 60 | 60 | |
3~5歳 | 70 | 70 | |
6~7歳 | 85 | 85 | |
8~9歳 | 100 | 100 | |
10~11歳 | 120 | 120 | |
12~14歳 | 150 | 150 | |
15~17歳 | 160 | 160 | |
18~29歳 | 150 | 150 | |
30~49歳 | 150 | 150 | |
50~69歳 | 150 | 150 | |
70歳以上 | 150 | 150 | |
妊婦 | 初期 | - | 150 |
中期 | 150 | ||
末期 | 150 | ||
授乳婦 | 150 |
ビタミンKの効果効能
・血液凝固(止血)作用。
・骨の健康維持。
・骨にあるタンパク質を活性化し、骨の形成を促す。
・骨粗しょう症の治療薬としても使われている。
・骨へのカルシウムの定着作用。
ビタミンKが多く含まれる食品 | 100gあたりμg |
玉露 | 4000 |
抹茶 | 2900 |
あまのり/ほしのり | 2600 |
乾燥わかめ/板わかめ | 1800 |
いわのり/素干し | 1700 |
カットわかめ | 1600 |
紅茶 | 1500 |
せん茶 | 1400 |
パセリ/乾 | 1300 |
まつも/素干し | 1100 |
挽きわり納豆 | 930 |
パセリ/葉、生 | 850 |
バジル/粉 | 820 |
てんぐさ/素干し | 730 |
しそ/葉、生 | 690 |
乾燥わかめ/素干し | 660 |
あまのり/味付けのり | 650 |
モロヘイヤ/茎葉、生 | 640 |
糸引き納豆 | 600 |
五斗納豆 | 590 |
あしたば/茎葉、生 | 500 |
しゅんぎく/葉、ゆで | 460 |
モロヘイヤ/茎葉、ゆで | 450 |
ビタミンKが多く含まれる野菜 | 100gあたりμg |
パセリ/葉、生 | 850 |
しそ/葉、生 | 690 |
モロヘイヤ/茎葉、生 | 640 |
あしたば/茎葉、生 | 500 |
しゅんぎく/葉、ゆで | 460 |
モロヘイヤ/茎葉、ゆで | 450 |
よめな/葉、生 | 440 |
バジル/葉、生 | 440 |
よもぎ/葉、ゆで | 380 |
あしたば/茎葉、ゆで | 380 |
かぶ/葉、ゆで | 370 |
おかひじき/茎葉、ゆで | 360 |
めたで/芽ばえ、生 | 360 |
かぶ/漬物/塩漬/葉 | 360 |
つるむらさき/茎葉、生 | 350 |
つるむらさき/茎葉、ゆで | 350 |
だいこん/葉、ゆで | 340 |
よもぎ/葉、生 | 340 |
おおさかしろな/塩漬 | 340 |
かぶ/葉、生 | 340 |
にら/葉、ゆで | 330 |
なずな/葉、生 | 330 |
こまつな/葉、ゆで | 320 |
ビタミンKの不足
・新生児、乳児の腸内出血(新生児メレナ)。
・新生児頭蓋内出血症。
・血液凝固能の低下。
・慢性的なビタミンK不足は、骨折や骨粗しょう症を引き起こす。
・ビタミンKは腸内細菌で合成されることもあり、成人で不足する可能性は殆ど無いが、長期間の抗生物質投与や、肝臓病、慢性の胆道閉塞症でビタミンKの摂取不足になることがある。
ビタミンKの過剰摂取
・過剰症は報告されていないが、妊娠中の大量摂取や抗凝固薬を服用している人は摂取を避ける。