ドクダミの効果効能と注意点の解説

ドクダミ




どんなもの?
ドクダミは、東アジア原産のドクダミ科ドクダミ属の多年草。北海道南部から沖縄までほぼ日本全土に自生する非常に生命力の強い植物です。
ドクダミ
独特な臭気を放つ葉には、デカノイルアセトアルデヒドという物資を含み、強い抗菌・殺菌作用があります。ドクダミの語源は、周囲から毒を溜め込んでいるような強烈な匂いから「毒溜め」、又はドクダミが毒を止めることから「毒止め」という2つの説がある。中国では、ドクダミのことを魚腥草(ぎょせいそう)といいます。

昔から、ドクダミの葉汁を皮膚疾患(おでき、湿疹、切り傷など)や痔の患部などに直接塗ったり、葉を湿布したりする民間療法が行われています。

ドクダミの葉は乾燥させると抗菌・殺菌作用は失われてしまいます。しかし、フラボノイド成分であるクエルセチン、ルチンを始め、クエルチトリン、イソクエルチトリン、カリウムなどが多く含まれているので、利尿作用、便秘の改善、動脈硬化・高血圧の予防改善などに効果があります。葉は天ぷらでも食べることが出来ますが、どくだみ茶として飲むのが一般的です。

漢方ではドクダミを乾燥させたものを十薬(じゅうやく)と呼び、利尿、便秘、解毒などに用います。

効果効能
利尿作用、動脈硬化の予防改善、高血圧の予防改善、便秘の改善、抗菌・殺菌作用。

注意点
ドクダミはカリウムの含有量が多いので、腎機能が極端に低下している人は高カリウム血症に注意する。