甘草(カンゾウ)の効果効能と副作用の解説

甘草(カンゾウ)




どんなもの?
甘草(カンゾウ)は、中国北部に自生するマメ科の多年草で、その根や根茎を乾燥させたものです。

甘草という字が示すように強い甘味(砂糖の50倍以上)があり、甘味料としても使われています。鎮咳、去痰、胃腸障害の改善、肝機能障害の改善、解毒作用、痔痛の緩和など多くの薬効が知られており、最もポピュラーな漢方薬と言えます。

甘味成分のグリチルリチンには、抗炎症作用や薬物に対する解毒作用があることから、漢方で作用の激しい薬を処方するとき、カンゾウを配合することで作用を和らげることができる。日本国内で発売されている漢方薬の約7割にカンゾウが用いられています。

効果効能
鎮咳、去痰、解毒、健胃、胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の改善、胃痛緩和、肝機能障害の改善、痔の改善。

注意点
食品添加物として摂取する分には問題ないが、長期に渡り過剰摂取すると血圧の上昇や低アルカリ血症などを起こす危険がある。糖尿病、高血圧症、妊娠中、肝障害、低カリウム血症の甘草の直接使用は人は禁忌。