メグスリノキ(目薬の木)の効果効能と注意点の解説

メグスリノキ(目薬の木)




どんなもの?
メグスリノキは、日本特産のカエデ科カエデ属の落葉高木。標高700m前後の山地に自生し、樹高は10~25mに達します。

名の由来は、葉を煎じた汁で洗眼すると「眼病によい」という昔からの民間療法から「メグスリノキ」になったといわれています。また、自生する地域によって「千里眼の木」「長者の木」とも呼ばれています。
肝臓と目に効く
成分としては、ロドデンドロール、エピ・ロードデンドリン、βアミリン、βシステロール、トリテルペン、タンニン、ケルセチン、クエルセチン、カテキンなどを含みます。星薬科大学の伊沢教授らの調査によると、葉に含まれるタンニンには細菌の増殖を抑える抗菌作用と傷を修復させる収斂作用があり、それが眼の疾患にも有効に働いている可能性があると指摘。また、葉や樹皮に含まれるロドデンドロール(Rhododendrol)には、肝機能を改善する効果や解毒作用を高める作用が指摘されています。



漢方の古典「素問」にも「肝気は目に通ず。肝和すればずなわち、目は能く五色を分かつなり」とあります。これは「肝臓の働きが衰えると目が疲れやすくなり、逆に目を酷使すると肝臓の機能を損なう」という考え方です。メグスリノキという名は、肝臓と目には密接な関係があるとする東洋医学とも合致しているといえます。

現在、メグスリノキは健康茶として市販されています。

効果効能
肝機能の改善、解毒作用、眼精疲労(疲れ目、かすみ目)の改善、収斂作用、抗炎症作用。

注意点
特になし。