ノニの効果効能と注意点の解説

ノニ




どんなもの?
ノニは、東南アジア原産のアカネ科の常緑低木。学名はモリンダ・シトリフォリアといい、沖縄ではヤエヤマアオキと呼ばれています。日本では沖縄・八重山諸島、小笠原諸島に分布しています。東南アジア~ポリネシア諸島の国々では、古くから果実や葉を食用や民間薬として利用してきました。ノニは熟すると中鎖脂肪酸の働きで独特の匂いを発するので、日本ではTVの罰ゲームなどにも登場します。

成分としては、水分、糖質、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、マグネシウム、リン、アントラキノン類、アルカロイド類、テルペン類、フラボノイド類、中鎖脂肪酸、リノール酸などを含みます。

ノニは特にビタミンCとカリウムが豊富です。ビタミンCは含まれるβカロテンとともに、抗酸化作用により老化の原因となる活性酸素の発生を抑える作用や、体の免疫力を高め感染症を予防する効果があります。

カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので、高血圧の予防、動脈効果の予防に効果があります。また、暑い時期に大量に汗をかくと、カリウムが汗とともに排泄されてしまうので低カリウム状態になります。そうなると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりする、いわゆる夏バテの症状が現れます。ノニの豊富なカリウムは夏バテの改善にも効果があります。



ノニに含まれるスコポレチンという成分には、血圧調整作用や血糖値を下げる作用があるといわれているが定かではない。また、ノニの根に含まれる、アントラキノン類(ダムナカンタール)の抗がん作用が注目されたことがありましたが、今のところ信頼できるデータや論文はありません。

効果効能
疲労回復、免疫力向上、感染症の予防、高血圧の予防、夏バテの改善、動脈硬化の予防、利尿作用、むくみの改善。

注意点
ノニはカリウムの含有量が多いので、腎臓機能が低下している人が多量摂取すると高カリウム血症を起こすことがあります。