卵黄油の効果効能と注意点の解説

卵黄油(らんおうゆ)




どんなもの?
卵黄油とは、鶏の卵の黄身を2時間程度煮ることでとれる少量の油です。卵黄油の歴史は古く、発祥は奈良時代から平安時代とも伝えられています。また、江戸時代には将軍が愛飲していたともいわれています。
卵黄
卵黄油には細胞膜の構成成分であるリン脂質が約30%含まれています。そして、このリン脂質には、生命の基礎的成分であるレシチンが含まれています。

レシチンには血液中のコレステロール乳化させる作用があり、コレステロールが血管壁に付着するのを防いだり、血栓の形成を防ぐ効果があります。また、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増やす働きもあります。このことから、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などのリスクを減らすことができます。



また、レシチンを構成するコリンは、脳の中に届いて脳の伝達物質であるアセチルコリンに変化することから、認知症の予防にも効果があるといわれています。更に卵黄油には、若返りのビタミンといわれるビタミンEや、不飽和脂肪酸のリノレン酸、リノール酸、オレイン酸を含みます。

ちなみにレシチンという名は、ギリシャ語で卵黄を意味するレシトース(Lekithos)からきたものです。

卵黄油は時間はかかりますが家でも作ることができます。だいたい卵10個で大さじ2杯ぐらいの卵黄油がとれます。

効果効能
高血圧の予防、動脈硬化の予防、心筋梗塞の予防、脳卒中の予防、血液サラサラ、老化防止、認知症の予防。

注意点
体に良いと言っても油なので摂り過ぎは禁物です。