タンポポの効果効能と注意点の解説

タンポポ(蒲公英)




どんなもの?
タンポポは、世界に広く分布するキク科タンポポ属の多年草の総称。古来から日本に生育していた在来種と西洋種がありますが、いずれにも根、茎、葉に薬効があります。
たんぽぽ
成分としては、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、鉄、カリウムなどのミネラルが含まれる他、苦味成分で薬用作用のあるタラキサステロール、パラオキシフェニル酢酸などが含まれます。

全草(根、茎、葉)を乾燥させた、漢方の蒲公英根(ほこうえいこん)は、健胃、消化促進、解熱、消炎、利尿、咽頭炎、風邪、便秘、母乳の促進などに用います。

民間療法では、乾燥させたタンポポの根5~10gを約200ccの水で煎じて飲むと胃痛や消化促進によいとされる。

タンポポの根を焙煎した、たんぽぽコーヒー(タンポポ茶)は、味はコーヒーに近く、蒲公英根(ほこうえいこん)に準じた効能が期待できます。また、コーヒーと違いカフェインは含まれないので夜に飲んでも安心です。タンポポコーヒーはドラックストアやスーパーなどでも手軽に入手できます。

効果効能
健胃、消化促進、消炎作用、解熱作用、殺菌作用、風邪の諸症状の緩和、利尿作用、便秘の改善、母乳の促進。

注意点
根に胆汁を増加させる作用があるので、胆嚢炎・腸障害の人の使用は禁忌。また、キク科類にアレルギーのある人も注意する。