バナナ
どんなもの?
バナナは、熱帯アジア原産のバショウ科の多年草。昔は高級品だったバナナも、今では安い果物の代表みたいになってしまいました。しかし、バナナが非常に栄養価にすぐれた果物であることには変わりありません。現在、日本に輸入されている90%以上がフィリピン産で、その中で「キャベンディッシュ」という品種が約8割を占めています。

カロリーは100gあたり・・・(生)86kcal、一本あたり約70~120kcal
成分としては、糖質、タンパク質、食物繊維、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、 鉄 、亜鉛、銅、マンガンなどをバランスよく含みます。
バナナの特徴としてあげられるのは、糖質、カリウム、ビタミンB6 の含有量が多いことです。糖質はバナナが熟するにつれて消化吸収のよい果糖やブドウ糖に変わるので、病中病後の体力回復を助け、スポーツ選手には即効性のエネルギー源になります。また、オリゴ糖もふくまれているので便秘の改善にも有効です。
カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので、高血圧の予防、動脈効果の予防に効果があります。
ビタミンB6には、健康な皮膚、髪、歯を作る作用、免疫機能を正常に保つ作用があります。また、ビタミンB6 には、卵胞ホルモンの代謝に働きかけ、ホルモンバランスを整える作用があるので、月経前症候群を改善する効果があります。
ちなみにバナナは糖質とともにタンパク質も多い果物です。大きめのバナナを2本食べれば、ご飯一杯分のカロリーになります。
効果効能
疲労回復、即効性のエネルギー源、利尿作用、むくみの改善、高血圧の予防、便秘の改善、月経前症候群の改善。
注意点
バナナはカリウムの含有量が多く、一度にたくさん食べることができる果物なので、腎臓機能が低下している人が多量摂取すると高カリウム血症を起こすことがあります。また、バナナは一定の頻度でアレルギーを発症することから、加工食品への表示が奨励されています。アレルギーの原因となる食品一覧
バナナ(生)100gあたりの栄養成分表
水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 廃棄率 |
75.4g | 1.1g | 0.2g | 22.5g | 0.8g | 40% |
ビタミンA | B1 | B2 | B6 | B12 | ナイアシン | |
αカロテン | βカロテン | 0.05mg | 0.04mg | 0.38mg | 0μg | 0.7mg |
28μg | 42μg |
葉酸 | パントテン | ビオチン | C | D |
26μg | 0.44mg | 1.4μg | 16mg | 0μg |
E | K | ナトリウム | カリウム | カルシウム | |||
α | β | γ | δ | 0μg | 0mg | 360mg | 6mg |
0.5mg | 0mg | 0mg | 0mg |
Mg | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン | ヨウ素 |
32mg | 27mg | 0.3mg | 0.2mg | 0.09mg | 0.26mg | 0μg |
セレン | クロム | モリブデン | 食物繊維 | 脂肪酸 | コレステロール | |||
1μg | 0μg | 7μg | 水溶性 | 不溶性 | 飽和 | 一価 | 多価 | 0mg |
0.1g | 1.0g | - | - | - |