ビーツ(火焔菜)
どんなもの?
ビーツ(beet)は、地中海沿岸が原産のアカザ科の根菜。名前の由来は、ケルト語で赤を意味する「bette」からきており、日本に伝わったのは江戸時代といわれています。赤い色が出るビートは、ロシア料理のボルシチスープに欠かせない根菜で、旬は夏から秋となります。ビートには青果用(テーブルビート/ビーツ)、砂糖原料用(甜菜)、飼料用の品種がありますが、ここではテーブルビート/ビーツを解説します。
カロリーは100gあたり・・・(根、生)41kcal
成分としては、87.6%が水分、炭水化物、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。
ビーツは、根から砂糖をとる甜菜と同じ仲間なので、ショ糖を含んでいて甘味があるのが大きな特徴です。ショ糖を含むため野菜にしてはカロリーは高めになりますが、疲労回復効果などが見込めます。ビタミン類は葉酸を比較的多く含みますが、その他はどれも微量です。ミネラル類ではカリウムが比較的豊富です。カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので高血圧の予防改善に有効です。また、赤み色素はポリフェノールの一種、ベタシアニンによるもので強い抗酸化作用があり、動脈硬化の予防、老化防止、がん予防効果が見込めます。
効果効能
疲労回復、動脈硬化の予防、高血圧の予防、抗酸化作用、老化防止、がん予防。
注意点
特になし。
ビーツ(根、生)100gあたりの栄養成分表
水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 廃棄率 |
87.6g | 1.6g | 0.1g | 9.3g | 1.1g | 10% |
ビタミンA | B1 | B2 | B6 | B12 | ナイアシン | |
レチノール | βカロテン | 0.05mg | 0.05mg | 0.07mg | 0μg | 0.3mg |
0μg | 0μg |
葉酸 | パントテン | ビオチン | C | D |
110μg | 0.31mg | 0μg | 5mg | 0μg |
E | K | ナトリウム | カリウム | カルシウム | |||
α | β | γ | δ | 0μg | 30mg | 460mg | 12mg |
0.1mg | 0mg | 0mg | 0mg |
Mg | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン | ヨウ素 |
18mg | 23mg | 0.4mg | 0.3mg | 0.09mg | 0.15mg | 0μg |
セレン | クロム | モリブデン | 食物繊維 | 脂肪酸 | コレステロール | |||
0μg | 0μg | 0μg | 水溶性 | 不溶性 | 飽和 | 一価 | 多価 | 0mg |
0.7g | 2.0g | - | - | - |