ビワ(枇杷)の栄養素と効果効能の解説

ビワ(枇杷)




どんなもの?
ビワ(枇杷)は、中国南部原産のバラ科の常緑高木およびその果実。日本に伝わったのは江戸時代といわれています。種が大きいので可食部は少なめですが、果実は柔らかく、さっぱりとした甘みがあります。生食の他にジャム、果実酒、シロップ漬けなどにも使われています。栽培されているものは、茂木、長崎早生、田中などの品種が有名で旬は5月~6月。
ビワ

カロリーは100gあたり・・・(生)40kcal、ビワ1個あたり約15kcal

成分としては、水分、糖質、ビタミンA(βカロテン、βクリプトキサンチン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、リン、鉄、亜鉛、クロロゲン酸、食物繊維などを含みます。

ビワの特徴は、プロビタミンAのβカロテンとβクリプトキサンチンの含有量が多いことです。βカロテンとβクリプトキサンチンを合わせたβカロテン当量は100gあたり810μgと豊富で、果実類では上位に入ります。計算式=カロテン当量(μg) = β‐カロテン(μg) + 1/2 α‐カロテン(μg) + 1/2 β‐クリプトキサンチン(μg)

βカロテンは抗酸化作用により病気や老化の原因となる活性酸素の発生を抑える作用、免疫活性作用、発がん抑制作用があります。また、ビワに含まれるポリフェノールの一種、クロロゲン酸にも抗酸化作用があり、老化防止や血糖値抑制作用などがあります。

効果効能
免疫力向上、感染症の予防、老化防止、疲労回復、がん予防、血糖値抑制。


注意点
特になし。

ビワ(生)100gあたりの栄養成分表
水分 タンパク質 脂質 炭水化物 灰分 廃棄率
88.6g 0.3g 0.1g 10.6g 0.4g 30%
ビタミンA B1 B2 B6 B12 ナイアシン
βカロテン βクリプト 0.02mg 0.03mg 0.06mg 0μg 0.2mg
510μg 600μg
葉酸 パントテン ビオチン C D
9μg 0.22mg 0.1μg 5mg 0μg
E K ナトリウム カリウム カルシウム
α β γ δ 0μg 1mg 160mg 13mg
0.1mg 0.1mg 0mg 0mg
Mg リン 亜鉛 マンガン ヨウ素
14mg 9mg 0.1mg 0.2mg 0.04mg 0.27mg 0μg
セレン クロム モリブデン 食物繊維 脂肪酸 コレステロール
0μg 0μg 0μg 水溶性 不溶性 飽和 一価 多価 0mg
0.4g 1.2g